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環境Q&A

90年度の温暖化効果ガスの算出について 

登録日: 2004年11月09日 最終回答日:2004年11月22日 地球環境 地球温暖化

No.8374 2004-11-09 09:50:08 あおちゃん

 ロシアが京都議定書を批准して、いよいよ京都議定書発行のようですが、90年度の温暖化効果ガスはどのように計算するのでしょう?
 京都議定書は97年12月では、まだル−ルが決まっていなかった90年を後から基準にしても。各社は計算できるのでしょうか?
 どのように算出するのがよいのでしょうか?
 また、環境省のガイドラインは決まっているのでしょうか?
 とりあえず会社の温暖化効果ガスを算出する立場にいますが何か指針があるのでしょうか?
 どなたか、温暖化効果ガスについてご教授をお願いします。

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No.8390 【A-1】

Re:90年度の温暖化効果ガスの算出について

2004-11-10 17:39:44 hiraomiki

1990年の自社の温暖化効果ガスの排出量を知りたいとの事だと思いますが、自社で90年の化石燃料の購入量と温暖化効果ガスの購入量が分からないと、算出できません。
購入量を調べるのは、証憑書類がありますが、10年の保管期間(商法)なので、すでに廃棄されていると思います。
すでに証拠となる書類は無いと考えるべきで、いまさら90年との比較で、規制される事は無いと思います。
工場であれば、「工場調査票」を毎年提出していると思います。平成2年のコピーを見つける事ができれば自社のエネルギー購入を知ることが出来ます。

現在環境省、経済産業省でも温暖化効果ガスの使用量を測定しておきなさいとは言っていません。省エネ法の管理指定工場等はエネルギーの消費量を届出しています。
京都議定書が発行され、政府がどのような対応を検討しているかを知りたいですが、いまさら1990年のデーターを調べる必要は無いと思います。
環境報告書等を発行する時に、1990年のデーターがあると良いのですが。このような場合に使用する以外にあまり必要は無いと、私は考えています。
ある工場の「環境事務局」です。

回答に対するお礼・補足

hiraomiki様ご回答をいただき有り難うございます。
省エネ法の届けも90年度は無く、求められても困ったなと思っていました。証憑書類の保管期間は10年と分かり安心しました。算出出来る範囲で良いのですね。お礼申し上げます。

No.8391 【A-2】

Re:90年度の温暖化効果ガスの算出について

2004-11-10 19:21:56 東京都 / 君山銀針

>とりあえず会社の温暖化効果ガスを算出する立場にいますが何か指針があるのでしょうか?


排出係数算定方法はこのQ&Aでも何回もでてきている内容ですので
過去の内容を検索してみてください。

環境省のホームページに
1)「事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン」と
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/santeiho/guide/index.html
2)「温室効果ガス排出量算定方法検討委員会」報告
(自治体が所管地域の排出量を算定するためのもの)
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/santeiho/kento/h1408/index.html
があり、算定のしかたを細かく解説しています。

「温室効果ガス排出量算定方法検討委員会」報告のほうでは
90年以降各年の排出係数も示されていますので、
会社の化石燃料などの購入量・消費量がわかれば算定は可能です。

なお2つの資料のその違いについては
Q.温室効果ガス排出量ガイドラインについて
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=6017 
を参照いただけると幸いです。

省エネルギーセンター
Q&A 二酸化炭素
http://www.eccj.or.jp/qanda/co2/index.html
などもわかりやすいと思います

なお、環境省では別途、
個別事業所の排出量の算定・報告・公表制度
http://www.env.go.jp/info/kaiken/h16/s1105.html
なども検討している模様ですが、その内容はまだ固まっていません。

回答に対するお礼・補足

君山銀針様 多くの参考資料のご紹介有り難うございます。
当社も本格的に温暖化効果ガスの把握に取り組むことになりました。大変参考になり助かります。

No.8540 【A-3】

Re:90年度の温暖化効果ガスの算出について

2004-11-20 07:39:03 Orang Hutan

> 京都議定書は97年12月では、まだル−ルが決まっていなかった90年を後から基準にしても。各社は計算できるのでしょうか?

以前私も同様の質問させていただきました。
財務データが無い中で計算する必要がないことはよくわかりました。

さらに質問ですが、統計データのようなものから推計はできないものでしょうか?
経団連やその他業界団体、一部企業でも90年比○○%削減といった目標を立てているところがあります。
大雑把でかまわないので、90年、あるいはそれ以前の企業の排出量を推定できる手法がございましたら教えてください。

No.8551 【A-4】

Re:90年度の温暖化効果ガスの算出について

2004-11-22 16:30:43 民間担当

> ロシアが京都議定書を批准して、いよいよ京都議定書発行のようですが、90年度の温暖化効果ガスはどのように計算するのでしょう?
> 京都議定書は97年12月では、まだル−ルが決まっていなかった90年を後から基準にしても。各社は計算できるのでしょうか?
> どのように算出するのがよいのでしょうか?
> また、環境省のガイドラインは決まっているのでしょうか?
> とりあえず会社の温暖化効果ガスを算出する立場にいますが何か指針があるのでしょうか?
> どなたか、温暖化効果ガスについてご教授をお願いします。

どちらかというと、「Oran Hutan」さんへの回答になるかと思います。

「あおちゃん」さんへの「hiraomiki」さんや「君山銀針」さんが回答されているように、先ずは、基準年となる1990年での排出量の算出方法やそのデータ証明などについては、全く決まっていないことを承知しておいて下さい。

大半の業界団体などは、設立時点からの各種データを保存しています。したがって、業界として1990年殿「数値上」の排出量を、簡単に出せるようです。しかし、「Oran Hutan」さんや「あおちゃん」さんの会社のように、合法的な基準年のデータがない場合は、永久保存されている生産高あるいは売上高から、最も似通ったと見なされる「原単位」によって按分計算が求められるかもしれません。もちろん、生産品種や生産設備あるいは生産工場などの変遷は、「合理的な根拠」(お役人が好きな言葉?)に基づいて補正は可能だと思います。

何れにしても、排出権として「キャップ」を課せられるにせよ単純課税されるにせよ、「基準年」についての算出が求められることは確実だと思いますので、何らかのデータを準備された方が良かろうかと思います。

回答に対するお礼・補足

沢山のご回答感謝申し上げます。

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