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環境Q&A

残留塩素 

登録日: 2005年03月23日 最終回答日:2005年03月28日 地球環境 海洋汚染

No.9998 2005-03-23 12:00:15 misaki

お尋ねします。
残留塩素について排水規制などありましたら教えていただけませんか。

出来たら下水排水でお願いします。私の県では無いと言っていますので・・・

総件数 7 件  page 1/1   

No.10006 【A-1】

Re:残留塩素

2005-03-23 19:13:00 aqua-play

左のキーワード検索で「残留塩素」と入れると
あるていど情報は得られます。

下水排水の残留塩素の基準はありませんが
量にもよりますが原液をそのまま流したりしなければ汚
れと結びついたりとんだりして残留塩素としは検出され
なくなります

下水処理場の生物処理槽に入る段階で検出されないか
あっても遊離0.02mg/L以下だろうと思います

下水処理場の処理水については消毒効果の指標である
大腸菌群が基準3000個/CC以下(現実的には0)塩素濃度
を調節する、濃度については水道の基準とほぼ同じです

質問の背景と云うのかなぜこの質問に至ったのですか?

回答に対するお礼・補足

早速の回答有難うございます。

>質問の背景と云うのかなぜこの質問に至ったのですか?

私の父は海苔養殖を営んでいますが、その海域で最大遊離塩素濃度0.055r/l もあったそうで大きな被害が出ているそうです。
兵庫県では基準が無いと言われたと言って走り回っているので、私が調べてみようと思いEICネットで聞いた方が早いと思い質問をしました。
 おかげさまで良く分かりました。有難うございました。また質問をしたときにはよろしくお願いします。

No.10040 【A-2】

Re:残留塩素

2005-03-25 12:43:50 東京都 / moromoro

>お尋ねします。
>残留塩素について排水規制などありましたら教えていただけませんか。

下水の処理水に塩素を注入するのは水系感染症の病原菌等の不活性化を目的に行われています。
下水処理場では生物学的に処理させた処理水を塩素混和地の流入点で有効塩素として3〜5mg/l程度注入し10分程度滞留した後に処理場から排出されます。
その排出点で測定された塩素量を残留塩素といっています。
通常の下水処理法では処理水中にアンモニア性窒素が数〜10数mg/L含んでいるので注入された塩素は結合塩素として若干残留します。
 注入量と残留量の差分を処理水の塩素要求量(消費量)と呼んでおり、処理水に含まれている有機物や還元性物質の酸化等で塩素が消費されるためです。
 中小規模の下水処理場では次亜塩素酸ソーダーを使用していますが、薬品代のこともあり必要最小限を注入していること。塩素消毒は衛生上の措置であることなどから規制対象外ではないでしょうか。
 一般的には結合塩素は毒性が弱いので水中生物に大きな毒性を示さないので余り問題を起こさないと考えられています。
 下水の高度処理等で窒素除去した処理場では処理水にアンモニア性窒素が少ないこと、処理水の塩素要求量も少ないことから、塩素処理後に遊離残留塩素を検出するので注入量のコントロール等の残留塩素対策が行われている。

 一般的ではありませんが塩素を消毒以外の目的で使用されることがあり、その場合は毒性の強い遊離塩素が残留するので中和又は塩素除去して放流されているものと思います。
残留塩素や消毒について詳しいことはインターネットで<残留塩素>で検索してください。例を添付しました。

http://www.water.sakai.osaka.jp/zanryuenso.html

回答に対するお礼・補足

詳細にご説明頂き有難うございます。
検索で調べましたらビックリするほど出てきました。その中のサイトには残留塩素が生態系に毒性があると言っている所があるのには驚いています。そのように悪い物質に規制値が載っている所はありませんでした。環境省、水産庁、国土交通省の排水基準を見てもありません。それなのに0.02mgの数字がどこから出ているのか?父が言うには、0.0175r/lでも海苔の細胞が死ぬと言っています。
アサリや魚にも影響が出ているとも言っていました。

>下水処理場では生物学的に処理させた処理水を塩素混和地の流入点で有効塩素として3〜5mg/l程度注入し10分程度滞留した後に処理場から排出されます。

有効塩素3〜5mg/lは一般に注入されている量と思ってよろしいですね。こちらの下水局の話では注入量1mg/lと言っているようです。
自治体が流すものに規制値を設けたら流す事が出来なくなるので規制値が無いんですね。
また、塩素が殺菌目的でしようするのは良く分かりますが、それ以上に生態系を壊しているのは間違いないようです。
“有難うございました”

No.10056 【A-3】

Re:残留塩素

2005-03-26 07:35:47 aqua-play

環境カウンセラー・技術士さんの書き込みに対して
失礼とは思いますが

「3〜5mg/l程度注入」
これは消毒設備の設計や予算設定の理論値だと思います
下水の処理排水がよっぽど汚れていなと、そんなに注入
する必要がありません
大規模下水処理場がその濃度で大量に排水しているとすれば
かなり問題があると思います。


水産関係は遊離残留塩素は不検出と記憶してい
ます

海域で(遊離)残留塩素が検出されること自体よっぽと
なにかあるとしか思えません

塩素の被害があるといわれますが、原因を探る
必要がありますね、本当に下水処理場の排水が原因
なのか、何かの事故で大量の次亜塩素が流れたとか
どこかの工場で意図的にながしているとか

まず原因をつかんで改善してもらうことが最初だと
思います。

回答に対するお礼・補足

aqua-playさん 有難うございます。

>下水の処理排水がよっぽど汚れていなと、そんなに注入
する必要がありません

詳しくは分かりませんが聞いた話では、雨水と分離式の下水処理場だそうです。流し始めには泥水の時があるそうです。

>大規模下水処理場がその濃度で大量に排水しているとすれば
かなり問題があると思います。

日量25000tだと言っています。「かなり問題」どころではないようです。

>水産関係は遊離残留塩素は不検出と記憶してい
ます

これが軌条してある文献などあるでしょうか?

>海域で(遊離)残留塩素が検出されること自体よっぽと
なにかあるとしか思えません

県が規制値などありませんと言っているから、すき放題に流していると言っています。

>塩素の被害があるといわれますが、原因を探る
必要がありますね、本当に下水処理場の排水が原因
なのか、何かの事故で大量の次亜塩素が流れたとか
どこかの工場で意図的にながしているとか

父の漁場に流している施設は2箇所あると言っています。両方とも高濃度で流しているのは掴んでいるとも言っていました。長年に渡り被害を受けているようです。具体的に説明したいとは思いますがこの場には載せられないと思います。(削除対象になると思っています)
大変参考になるご説明有難うございます。

No.10058 【A-4】

Re:残留塩素

2005-03-26 15:25:59 万田力

 飲料水(水道水)の水質基準では、遊離残留塩素は0.1mg/L(結合性残留塩素の場合は0.4mg/L)以上となっており、これは消毒効果を維持するのに必要な塩素の濃度ということです。
 私はこの分野にそれほど詳しいわけではありませんが、aqua-playさんが
> 遊離0.02mg/L以下だろうと思います
と書いているのは、文献あるいは経験上生物処理(活性汚泥=微生物の活動)に支障の無い塩素のレベルが0.02mg/L以下ということだと思います。

 ところで、通常使用されている残留塩素の測定器では0.055r/l とか0.0175r/lというレベル(r/lで表示したときの小数点以下3桁あるいは4桁)までは測れないと思います。どのような方法で測られたのでしょうか?

 なお、自治体であろうとなかろうと、規制が必要であれば規制値は設けられます。現状では、あなたやあなたのお父さんが思っているようには、残留塩素について規制をする必要性が認められていないと言うことだと思います。

 また、人間の活動そのものが生態系の破壊で、海苔の養殖もその例外ではありません。『それ以上』か否かは見方に寄るのでは無いでしょうか。

 殺菌には、塩素だけでなくオゾンや紫外線なども使うことができますが、水道では消費者に届くまで間の新たな細菌汚染に対応できるように塩素で消毒しています。
 しかしながら、金魚鉢の水替えに水道水を使うときは汲み置きして1日置いたものを使うなどすれば大丈夫なように、還元性の物質があったり空気にさらしたりすると「残留塩素」は消費されますので、海苔の養殖現場によほど近いところに高濃度で排出していなければ被害が発生することは考えにくいのですが………。
 私の住んでいるところの近くにし尿処理場があり、その地先海面(排水口の近く)ではかって海苔の養殖が行われておりましたが、残留塩素による被害というのは聞いたことがありませんでした。(私が知らなかっただけかもしれませんが……)

aqua-playさんが
> ただ塩素の被害があるといわれますが、原因を探る必要がありますね、本当に下水処理場の排水が原因なのか、何かの事故で大量の次亜塩素が流れたとかどこかの工場で意図的にながしているとかまず原因をつかんで改善してもらうことが最初だと思います。
とおっしゃっておられるように、次亜塩素酸が原因であるかどうかを含め、原因を調べる必要があると思います。

回答に対するお礼・補足

万田力さん 参考になる情報有難うございます。またお返事が遅くなりすみません。
私にはちょっと難しいので父に聞いたところ余計に分からなくなっています。
まず、0.02mg/lの基準はお世話になっている大学から頂いたデータに『水産用水基準では遊離塩素の海域での基準を0.02mg/l以下と定めている』このように説明があるそうです。
 そこでどこか官庁のホームぺージに軌条があるか探しても無かったのでこちらの県に聞いた所「そのような基準はありません」と返事が返って来ている次第です。なにぶん父が走り回っていたので、娘の私が聞いた方が早いと思い書き込みをしましたがいまだ分からずです。

>ところで、通常使用されている残留塩素の測定器では0.055r/l とか0.0175r/lというレベル(r/lで表示したときの小数点以下3桁あるいは4桁)までは測れないと思います。どのような方法で測られたのでしょうか?

大学から頂いたデータにはこのような軌条があります。たぶん測定器と使った試薬だと思います。現地で測定したと聞いています。
11-2、試薬・器具
・多項目迅速水質分析計(DR/2010,HACC社)
・セル・ライザー(10mlセルサンプル用)
・10mlサンプルセル(ペア)
・止め栓
・DPD遊離塩素のパウダーピロー
・DPD全塩素のパウダーピロー
・蒸留水(ブランク測定用)

>なお、自治体であろうとなかろうと、規制が必要であれば規制値は設けられます。現状では、あなたやあなたのお父さんが思っているようには、残留塩素について規制をする必要性が認められていないと言うことだと思います

失礼かと思いますが、水道の文献に残留塩素の中で結合塩素にはモノクロラミンについては殺藻目的で使用されている物質だと聞いています。これは低濃度(0.0175)でノリには死細胞が確認されている。文献があるそうです。また、塩素と処理水の反応で有機ハロゲン化合物が生成されて、これも毒性があるそうです。

また、水道の殺菌については文献がたくさんあるので良く分かります。

>私の住んでいるところの近くにし尿処理場があり、その地先海面(排水口の近く)ではかって海苔の養殖が行われておりましたが、残留塩素による被害というのは聞いたことがありませんでした。(私が知らなかっただけかもしれませんが……)

ビックリするぐらい高濃度で流されているそうです。2月と3月二回調査して二回とも同じ数値が出ているそうです。尿処理場の排水口周辺では青ノリが付いていないと言っています。(塩素を使っていたら)

No.10060 【A-5】

Re:残留塩素

2005-03-26 17:22:38 aqua-play

ネットをなんとなく検索していると下記がありました

終末下水処理場による被害報告
http://poseidn77.com/newpage2.htm

やはり下水処理場からの塩素の被害はあるのですね

「県が規制値などありませんと言っているから、すき放題に流していると
言っています。」

ひどい県ですね、必要以上の塩素の添加は環境に被害あたえる
ほか予算の無駄使いですね

はっきり証拠をつかんだ時点で公表すべきでしょうね

回答に対するお礼・補足

aqua-playさんお返事が遅くなりました。また、とんでもないサイトをご紹介有難うございます。まことに申し上げにくい事ですが、私の父のURLです。
お恥ずかしい・・・
だけど、本当に被害があるそうです。二箇所ともすごい数値が出ていると言っています。私には良く分かりません。
両方とも排水口での証拠は掴んでいます。書けないぐらいの数字です。地元の大学で三年間調査をして頂いているようです。まだ続くそうです。
(検索に登録していないと言っています)

No.10062 【A-6】

Re:残留塩素

2005-03-27 00:36:25 papa

moromotoさんのレスのうち注入量は設計上の注入ポンプの定格であって運用上のものではないと思います。
滞留時間も計画処理水量時のものですから、処理能力100%で運転している処理場はほとんどないので、実滞留時間はもっと長くなります。(滞留時間が長くなれば残留塩素は減少します)
処理水中の残留アンモニア濃度も、25,000m3/日程度の小規模処理場では硝化運転が一般的になっていますし、東京都さんの処理場でもA2O法などを取り入れているので現状はもっと低濃度であると思います。
この規模の処理場なら流量計と連動の比例注入で塩素剤の注入を行っているはずですので、過剰注入となっていることはまず考えられません。下水当局の話で「1mg/l注入」というのは現状ではごく普通の処理場で、この程度の注入量ならば放流口では残留塩素がほとんど検出されないと思います。私のところでは0.5mg/lの比例注入ですが放流口では残留塩素が検出できませんが、排水基準は余裕を持って達成できますし放流口には小魚が群れています。
万田カさんのおっしゃるとおり0.055mg/lというレベルの残留塩素濃度は通常の計測器では計測できないレベルであることを考慮するとやはりきちんとした調査が必要と思います。
処理場は自治体の施設であっても、公営企業会計などで運営されており、使用料をいただく側ですから経理上からもむやみに薬品を使うことは厳しく咎めれられます。経費がかかるからという理由で、処理区域に消化器系伝染病が発生していない時期には塩素剤注入を行わない処理場もあります。(排水基準の遵守は当然ですが、処理がきちんと行われていれば活性汚泥処理で排水基準に抵触することはありません)
こういった処理場側の実状をご考慮いただき、aqua-playさんのレスにあるように原因を下水処理水だけに限定するのではなく、計測方法も含めて水産被害の原因を再検討されるようお願いいたします。


回答に対するお礼・補足

papaさん貴重な情報有難うございます。

>東京都さんの処理場でもA2O法などを取り入れているので現状はもっと低濃度であると思います。

東京都の処理場はこちらと違うのかもしれません。「Å20法」ちょっと分かりませんが消化運転とは言っているそうです。だけど、アンモニア態窒素は排水口で700μgat/l位出ていると言っています。

また、0.055の測定はA−5に軌条していますのでよろしく・・・東京都とこちらでは認識がかなり違うようです。

No.10079 【A-7】

Re:残留塩素

2005-03-28 06:53:37 aqua-play

排水基準は通常、環境基準より基準があまくなっています
希釈効果や自浄作用を考えてのことだと思います

残留塩素については消毒効果か認められるよう流しても
良いが、その水がまじったものを使用する場合に別の基準
があって使えないと云うことになり

今の法体系では流す側は法をおかしていないことになる
新しく水産事業を始めようとしているのなら「できない」
で終わるかもしれませんが古くからやっている場合は
死活問題だと思います。

我が県でも塩素の問題ではないですがダムの排砂問題が
あり漁業被害があると聞いています

行政や電力会社はダム排砂は環境に影響がないと言い
漁業関係の人たちは影響がある主張して調査をしている
ようです、これも難しい問題です。

この様な問題は法律論だけとか互いの主張をぶつけ合う
だけでなく互いに話し合ってよい解決方法を考えて
いくしか無いと思いす。

回答に対するお礼・補足

aqua-playさん ご意見、有難うございます。
>排水基準は通常、環境基準より基準があまくなっています
希釈効果や自浄作用を考えてのことだと思います

「米国カルフォルニア州の海域水質基準では全残留塩素濃度の望ましい濃度を0.002r」これに比べると日本の基準がいかに甘いか良く分かります。
 これで温暖化の議定書に参加しないと言って批判できる資格は日本にはありませんね。

>我が県でも塩素の問題ではないですがダムの排砂問題が
あり漁業被害があると聞いています

「ダムの排砂問題」は科学的に立証するのはかなり難しいことと思います。(私の意見)

>この様な問題は法律論だけとか互いの主張をぶつけ合う
だけでなく互いに話し合ってよい解決方法を考えて
いくしか無いと思いす。

前向きな話し合いが出来れば、問題は解決できると思います。が嘘をつく体制、データの捏造が行われているそうです。
 書き込んで良かったと思っています。沢山の情報を教えて頂き感謝しています。

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