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環境Q&A

イヤになってきました 

登録日: 2008年01月09日 最終回答日:2008年02月09日 環境一般 その他(環境一般)

No.26493 2008-01-09 08:09:22 ZWl3b51 万田力

 次に掲げる言葉はなんだと思われますか?

カーボン・オフセット
パブリックコメント
ガス
クレジット
温室効果ガスの排出削減・吸収プロジェクト
サービス利用オフセット
イベント開催オフセット
自己活動オフセット
バウンダリ
京都メカニズムクレジット
システム上で無効化
ラベリング
カーボン・オフセットに関するプラットフォーム
カーボン・オフセット事業モデル
リスク
バックボーン
カーボン・ニュートラル
カーボン・マイナス
ニーズ
ファイナンスされていない
クレジットのダブルカウント
オフセット・プロバイダー
レジストリ

 もう締め切られましたが、環境省が作成しパブリックコメントを募集した「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について」という、20頁にも満たない指針案に使われているカタカナ語の一部です。
 皆さんは、これらのカタカナ語を見て何のことか全部分かりますか?
 クレジットなど、普段耳慣れた言葉も有りますが、使われている意味はどうもクレジットカードから連想するものとはかけ離れているような……。プラットフォーム?東京駅にはたくさん有りますが、どうも違うような………
 私程度の知識レベルでは、こんなカタカナを羅列した資料は辞書を片手にしてでなければ理解することができません。
 そういえば、ワークショップと言う言葉を初めて聞いたとき、仕事を売る店?=職業安定所又は職業紹介業の新しい言い方か?と思ったものです。
 また、外国特派員相手の講演とは言え、「日本のカルチャーとヒストリーを十分マスターし、ビューティフル・ジャパニーズ・ランゲージが話せることが必要。」などという、『美しい国日本』を旗印に掲げた内閣の文部科学大臣の発言もありました。
 日本人(日本のお役所)が日本人相手に作る資料ですから、わけの分からないカタカナ語を使わないで欲しいと思うのは私だけでしょうか?
 誰かが言っていましたが、役人や研究者あるいは利権に群がる企業などは問題を大きくしなければ利益(仕事)がなくなるそうですので、庶民を煽ったり煙にまくために、わざとこんな言葉を使って分かりにくくしているのでしょうか?
 こんな資料を使ってパブリックコメントを求めても、前述の利権者集団でなければなかなか意見が言えませんよね?

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No.26556 【A-11】

Re:イヤになってきました

2008-01-14 00:49:31 せららばあど (ZWl5a36

このパブコメを出した検討会が1月22日に開催されます。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9230
パブコメ意見を受けて最終取りまとめを行うようです。

また、前回の検討会の議事録では、用語の定義や用語集についても議論されていました。
あえてコメントは避けますが、毎回の検討会で委員から用語の説明を求められ、報告書には用語集が必要としながら、時間的制約で付けないまま意見を聞く、という手続きでも「パブリックコメント」と呼べるのですね。
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset/conf/04/gijiroku.html
【以下、議事録から抜粋】
○信時委員 灰色の網かけのところが幾つかあるんですけど、例えばオフセット・プロバイダーというのは、どういう定義をするかというのは、この資料の前に何か渡されるんでしょうか。
○高橋室長 この網かけになっている単語については、用語集をつくることにしておりまして、その用語集の対象とになる言葉について網かけをつけております。
○新美座長 それは準備中、入れる予定ということですね。
<中略>
○小林委員 グロサリーの問題、用語の問題、これは後ほどつくるということなんですけど、その用語の解説というのは非常に大事だと思うんです。そこに例えばプロバイダーは何かという定義的なことも入ってくると思うので。これはパブリックコメントには入れなくて、並行して検討するということですか。とにかく、パブコメはすぐ出すということで。
○新美座長 パブコメの中に出すんですか。
○高橋室長 後ほど御説明しますが、年内にパブコメを終えたいと思っているので、時間的にすべての用語集を用意するのは厳しいかなと思っています。
○小林委員 わかりました。その用語集というのは、またこの委員会で検討するんですか、それとももう事務局にお任せということになるんですか。
○高橋室長 ちょっと段取りはあれですけれども、事前に見ていただいて、わかりにくいところはないかどうか御意見をいただければと思っております。

回答に対するお礼・補足

 記事から抜粋してくださっているやりとりを見て、あきれてしまいました。
 だって、言葉の意味が明確にされていないままの状態で行ったパブリックコメントなんて何の意味があるのでしょう?
 20年あまり前、結論は既に出しておきながら関係者の意見を聞くように指示した上司がいて、「結論はもう出しているんでしょう?」というと、「意見を反映するかどうかが問題ではなくて、意見を聞いたかどうかと言うことが問題なのだ。」と言われたことを思い出しました。
 思いたくありませんが、『やらせ』が問題になったタウンミーティングと同じように、中身がどうかでなくパブコメの手続きを行って制定した指針であると言うため(即ち『ガス抜き』としてパブコメが使われている)だと言うことがよく分かりました。

No.26566 【A-12】

Re:イヤになってきました

2008-01-15 12:24:01 環境プロテクター (ZWl6033

> こんな資料を使ってパブリックコメントを求めても、前述の利権者集団でなければなかなか意見が言えませんよね?
⇒全く同感です。
 分かり難くして、煙に巻こうとする気持ちが出ています。分かり易くすると、都合の悪い事が見えてしまうのでしょう。最近の食品偽装に留まらず、社会全体に広がっていると思います。残念ですが、一方、そうでない人が沢山いることも忘れちゃいけないですね。

No.26581 【A-13】

Re:イヤになってきました

2008-01-16 13:32:57 さいせー (ZWl2d5e

異論を申し上げますが、基本的にカタカナ語を用いることは、それほど問題でないと思います。
というのは、カタカナ語ではなく日本語(おそらく漢字の熟語になる例が多いと思われます)で書いたとしても、それが専門用語である以上、その言葉には定義がありますから、結局、カタカナで書いてあっても漢字で書いてあっても、その言葉の定義を勉強しなければ、正しく意味をつかむことはできないと思うからです。
その点で言えば、へたな日本語の言葉を当てると、かえって誤解を招く可能性もあるのではないでしょうか。

また、専門用語のため、ごく一般的な言葉ではなく、特別な言葉をあてがうことも考えられますが、その場合、日本語(漢字)であっても、“さっぱり意味がよくわからない言葉だ”という批判が出ることも予想されます。

おしかりを受けるかもしれませんが、特殊な日本語を当てるより、多少英語に慣れていれば、カタカナ語の方がイメージしやすいという印象を個人的には持っています。

なお、カタカナ言葉を、定義のはっきりしない状態で使用する問題、イメージだけで使用する問題については、他の方の指摘のように改善すべきであると思います。

回答に対するお礼・補足

 ご意見ありがとうございました。
 異論を否定するものでは毛頭なく、おっしゃられていることはよく分かります。
 でも、ここにあげているカタカナ語がどれだけ専門性があって、

> 専門用語のため、ごく一般的な言葉ではなく、特別な言葉をあてがうことも考えられますが、その場合、日本語(漢字)であっても、“さっぱり意味がよくわからない言葉だ”という批判が出ることも予想されます。

と言えるでしょうか?
 私は、決して簡潔な熟語で表現しろと主張しているわけではありません。
 せららばあどさんが紹介してくださっている検討会の議事録(http://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset/conf/04/gijiroku.html)でも、小林委員や信時委員が

> この指針をだれに向かって発信するかということで、私は企業もさることながら、広く国民といいますか、多くの人々に知ってもらうことが大事であろうと思います。

> (前略)子供にでもわかるようにまでしろとは言いませんけれども、(中略)お互いの共通認識を持てるような説明をぜひ付加していただきたい。でないと、コメントいただいても、全然違う立場、考えでもし出してこられたら、またそれを調整するのも大変だと思うので。

と発言しているように、広く国民の意見を聞くための資料であれば、できるだけ専門用語や外国語の知識が無くても理解できるようにするという配慮が必要でしょう。。
 要するに、専門家同士で話をするならカタカナ語結構ですが、広く国民に知ってもらおうとするなら、少なくとも注釈とか用語集を付けるべきだと思うのですが如何でしょうか?

No.26624 【A-14】

Re:イヤになってきました

2008-01-18 09:10:34 ひで (ZWlac54


でも、これらの言葉って、グローバルで話されている言葉ですよね。特に気候変動問題は日本のみならず、世界的に議論されていること。
何かモノ申したいのであれば、知ろうとする努力も必要ではないでしょうか?
でも、これらの言葉でグーグル検索し、ニュースをいくつか読むと理解できるレベルだと思いますが。

No.26625 【A-15】

Re:イヤになってきました

2008-01-18 11:04:08 コロ (ZWl4d2d

 調べる努力をしなくても理解できるような説明等をすべきであるという話ですよね。パブリックコメントは「言いたいことがあれば聞いてやる」ではなく「このことについて意見等をください」ということだと思っています。
 であれば、パブリックコメントを求める際には、それを読めば書いてある内容が理解できるような資料を提示すべきであって、コメントをする側が検索したりニュースを見るなどの努力をしなければならないような資料では(そもそもこれでは意見を求める姿勢ではありませんし)、よほど詳しい人でなければコメントなどできないと思いますし、そのような人のみのコメントでは「パブリック」という冠をつけて呼ぶのはおこがましいように感じられます。ただ、わざと理解できないようにカタカナを使っているのではなく、他人が理解できるかどうか考えることなく使っているのではないかとも思います。
 職務上理解しなければならない人や、研究している人などなら調べる努力は当然必要だと思いますけど。

No.26819 【A-16】

Re:イヤになってきました

2008-01-31 23:14:17 せららばあど (ZWl5a36

ずいぶん前のQAなのですが、言うだけ言ってそのままにしておくのもイヤなので、アフターフォローを少し。

例のパブコメ後の検討会資料が環境省HPでアップされています。

カーボン・オフセットのあり方に関する検討会(第5回)議事次第・資料
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset/conf/05/index.html

この中の資料2(指針案に基づく基準等の検討スケジュール(目途)について)を見てわかったのですが、今回パブコメにかけられた文書は「指針」というより「今後の検討の方向性」というものです。
つまり、これまでの検討してきた筋道を確認したい、という趣旨のもので、細かいところは何も決めてないのでこれから頑張ります、ということです。
わかり難いのは当然です。それならそうと、パブコメの時点で書いてもらわないと、読む側は「何とか理解しよう」と思っているのに、これじゃ空回りですよね。

さて今回の内容は、文書修正と用語集・事例集もついて、多少わかりやすくはなっていますが、でも私にはまだついて行けません。検討会もこれからが大変だと思います。

例えば「CO2排出分の埋め合わせ」といっても、紙の消費に対して植林が埋め合わせになるのか?(コピー紙の「平均寿命」ははたぶん数ヶ月、それに対して植林で森林が復元するのは少なくとも数十年、と考えると、本当なら紙に使った森林面積の何十倍も植林しないと釣り合いが取れない(ニュートラルにならない)気がします)
また、自分が消費した紙の埋め合わせに、ある国の特定の地点の植林が対応してるなんて、本当に証明できるのか?(偽装が横行している世の中、クレジットの合計が実際の植林面積の何十倍にも膨れていた、なんてことがすぐにでも起こりそうです)

そんなことがないように、これからしっかり検討してほしいし、こういう場で語り合えた私達も、しっかり見据える必要もありそうですね。

No.26924 【A-17】

多くの方が支持してくださったことを喜んでいます

2008-02-08 20:02:34 万田力 (ZWl3b51

 みなさま、お礼が遅くなって申し訳ありませんでした。
 せららばあどさんご紹介の資料をカタカナ語辞典を片手に読んでおりましたが、カタカナ語辞典にも載っていない用語が多く、加えて歳のせいで記憶が定着しないために同じ単語を何度も調べたり、途中まで読んでは前に戻ったりで大変でした。
 その結果分かったことは、分かりにくい理由はせららばあどさんもご指摘のとおり、私たちが「指針」と言う言葉から連想するものと異なり「今後の検討の方向性(=利権屋集団に儲けるためのポイントが何処にあるかを教示するもの。)」を示したものであるせいだということでしょう。
 このように考える理由のひとつは、指摘事項への対応で「経団連の環境自主行動計画対象企業が当該計画に基づいてクレジットを取得し償却する場合は本指針の対象外になると考える。」即ちオフセットプロバイダーなどが入り込む余地の無いものは認めないとしか読めないからです。
 そして、火鼠さんが感じたISOの審査員の言葉ではないですが、ISO14000シリーズを読んで「環境方針」「環境目的」「環境目標」の違いがよく分からないのと同じように、似たような言葉や、耳慣れた言葉を一般的に使われている意味と違う意味で使って、まるで狸に化かされたような文章にしているということも理解を妨げる原因でしょう。
 即ち、両者に共通するのは、環境マネジメントシステムを実行する末端従業員や、この指針案ではほとんど触れられていない省エネの実践等により炭素の排出を抑制している庶民など、大衆(現在日本で一般的に使われているタイシュウで、レスさんが使ったダイシュウと読む仏教用語ではありません。)が理解することを前提とした文書ではないということです。
 また、地球温暖化に熱心に取り組んでいると思われる方の意見ですら、「オフセットを購入する」とか「日本のオフセットを使える条件を設定」と、「オフセット」を「クレジット」と同義に理解していると思われる記述があることを見ても、この分野は未成熟であることがよく分かりますが、だからといって中途半端で庶民に理解できない指針で良いと言うものではないでしょう。

 概ねみなさまのご意見は出尽くしているとは思いますが、言いっぱなしというのも抵抗が有りますので、あと数日みなさまのご意見をお待ちしようと思います。

No.26932 【A-18】

Re:イヤになってきました

2008-02-09 23:07:17 環境担当者 (ZWl471b

浅学のものです
カタカナ語も時と場合があると思います
ROHSの成型品が難解だったのは訳語に問題があったからだと思います
アーティクルのままであれば疑問を持たなかったでしょう
だからカタカナが全部だめとは言えないと思います

回答に対するお礼・補足

 環境担当者様、ご意見ありがとうございました。
> カタカナ語も時と場合があると思います
 全くそのとおりです。私は、A−13 の さいせー さんへのお礼にも書いているように、カタカナ語を全否定している訳ではありません。
 しかしながら、環境担当者さんが使った「アーティクル」、私はすぐには判らなかったので調べたところ、http://yougo.ascii.jp/gh/57/005710.html のデジタル用語辞典によると、「記事のこと。インターネットでは、ネットニュースに投稿された記事を指す。」とのことですが、この意味も、環境担当者さんの使った意味とは若干違うようですね?
 環境担当者さんはここで「アーティクル」と言うカタカナ語を使う必要があったのでしょうか?
 私なら、四字熟語のように簡潔な表現でなく、「原文のままであれば(判らなければ自分で調べればよいので)理解がしやすかったと思います。」と表現します。
 要するに、ROHSの詳細を知る必要がある人はほとんど職業として知っておく必要がある人なので、必要にかられて調べることは「業務のうち」ですが、パブリックコメントを求められている国民は、自分に取ってどのような係わりがあるかということも判らない人が大勢いるという現実を踏まえると、訳の判らないカタカナ語で書かれた資料を見て意見の言える人は関係者に限られるということです。
 即ち、自分が知っている言葉はこれを読んでいる者全てが知っているはずと言うような感覚でカタカナ語を使うことに対して問題提起をしているのです。

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