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大気汚染物質等による人体被害 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

大気汚染物質等による人体被害

タイキオセンブッシツトウニヨルジンタイヒガイ   【英】Casualties caused by Air Pollution etc.  

解説

人体への急性影響では、ロンドンスモッグ事件(1952)、ベルリンのミューズ渓谷事件(1930)、アメリカ・ペンシルバニア州のドノラ事件(1948)などが知られている。また、慢性影響では、四日市ぜんそくをはじめとする日本の大気汚染系の公害健康被害補償の対象とされた気管支ぜんそく慢性気管支炎、ぜんそく性気管支炎、肺気腫がある。

ロンドンスモッグ事件では、12月初旬に勢力の強い高気圧の下で安定な気象条件の日が続き、大気汚染物質が拡散せずに市民の健康に重大な影響を及ぼした。当時、燃料に石炭を使っていたことも影響しているとされる。

日本では、1960年頃から三重県四日市市で、主に二酸化硫黄による大気汚染を原因として、慢性の閉塞性呼吸器疾患(慢性気管支炎など)が多発し、日本の公害対策推進のきっかけのひとつとなった。

近年、日本ではディーィゼル自動車によるディーゼル微粒子が引き起こす健康影響が心配されるようになってきている。

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