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ブルー水素 環境用語

作成日 | 2009.02.20  更新日 | 2022.09.16

ブルー水素

ブルースイソ   【英】blue hydrogen  

解説

水素は、常温で無色の気体であるが、化石燃料や水の電気分解等様々な原料から製造できため、製造方法に応じて色で区分することが一般に行われている。ブルー水素は、褐炭等の化石燃料をベースとして製造される水素(グレー水素)の生産時に、製造過程で発生する二酸化炭素を回収して貯留したり利用したりするCCU、CCS技術と組み合わせることで、排出量を削減したものである。なお、各色による区分について、国際的に合意された明確な定義があるわけではない。

水素は、発電、輸送、産業等の幅広い分野で活用が見込まれ、その利用に伴って温室効果ガスを排出しないクリーンなエネルギーとして注目されているが、製造方法により二酸化炭素を削減できる量が大きく異なっている。このため、カーボンニュートラルを進めるためには、グレー水素からブルー水素、再生可能エネルギーの利用によって製造されたグリーン水素に転換していくことが必要である。

2021年時点で、カナダや米国の16のプロジェクトから、年間70万トンのブルー水素が製造されているといわれ、2030年までには900万トンに増加すると見込まれている。ブルー水素のコストは1?2ドル/kgと報告されており、グレー水素よりは4割程度高くなるがグリーン水素の1/3程度のコストとなるといわれ、グリーン水素の本格的な普及までのつなぎとなることも想定される。(2022年9月作成)

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