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衛星モニタリングプラットフォーム 環境用語

作成日 | 2026.07.23  更新日 | 2026.07.27

衛星モニタリングプラットフォーム

エイセイモニタリングプラットフォーム   【英】Satellite-based Monitoring Platform  

解説

温室効果ガスモニタリングは、従来の統計に基づく「推計」の時代から、衛星とAIを駆使した「リアルタイムの実測」の時代へと劇的な進化を遂げている。例えばメタンについては、これまで隠れていた排出源を透明化し、迅速な削減行動へつなげる段階に達した。

従来の排出量データは、各国政府が統計に基づいて数年遅れで公表するものが主流だったが、現在は高解像度の分光センサーを搭載した衛星コンステレーションが地球全体を網羅的に観測している。これとAIを連携させ、衛星が提供する膨大な生データから雲やノイズを除去し、特定の工場やパイプラインなどから漏れ出す温室効果ガスのプリュームを自動で識別し、定量化する。これにより、特定のホットスポットについては、ほぼリアルタイムでの監視が可能となった。

こうした試みの中心的な役割を果たしているのが、国連環境計画が主導するIMEO(国際メタン排出観測所)である。IMEOが運用するMARSは、衛星が大規模なメタン漏えいを検知するとAIが即座に場所を特定し、関係政府や企業へ直接アラートを通知する。まだ、必ずしも具体的な行動につながらない事例も多いが、すでに数千件の警告を発してきた。

また、Climate TRACEは、衛星からのトップダウンのデータと施設ごとのボトムアップの情報を、AIにより総合的に分析することにより世界の7万件以上の主要排出源からの排出をリアルタイムで提供している。現在既に、施設単位で二酸化炭素の排出量を月単位で更新しており、政策の効果や経済活動の変動を即座に把握できるようになった。

IMEOによる直接的な警告とClimate TRACEによる広範なデータ公開は、排出削減目標達成に向けた強力な科学的監視網として、国際的に不可欠なインフラとなってきている。(2026年5月作成)

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