一般財団法人環境イノベーション情報機構

メールマガジン配信中

環境用語 コリンエステラーゼ活性阻害

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

コリンエステラーゼ活性阻害

コリンエステラーゼカッセイソガイ   【英】Cholinesterase inhibition  

解説

殺虫剤の作用機序の一つ。動物の副交感神経や運動神経の末端では、神経の電気的信号に応じてアセチルコリン(情報伝達物質)が放出され、筋肉などの相手側器官に刺激(情報)を伝えている。コリンエステラーゼはそのアセチルコリンをコリンと酢酸に分解する酵素のことで、神経末端での情報伝達を制御する役割を担っている。薬剤によってその酵素活性を阻害すると、アセチルコリンの分解が抑えられ、副交感神経や運動神経が興奮状態なのと同じ効果をもたらす。

有機リン系及びN-メチルカルバメート系の殺虫剤は、昆虫のコリンエステラーゼを不可逆的に不活性化することにより、結果として昆虫を死に至らしめる薬剤である。しかし、殺虫剤のコリンエステラーゼ活性阻害は昆虫に特異的なものではなく、人や環境中のその他の動物がそれら薬剤に高濃度に暴露されると致死または影響を受ける。ちなみに、オウム真理教の地下鉄サリン事件で有名となったサリン(化学兵器の一種)の作用もコリンエステラーゼ活性阻害によるものである。

この解説に含まれる環境用語

この環境用語のカテゴリー

関連Webサイト