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インベントリー(生物学) 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

インベントリー(生物学)

インベントリー   【英】Inventories  

解説

原義は目録のことであるが、生物学では地域に分布する動植物の種類目録、分布図などをさす。このインベントリー作成は、生物多様性を研究、保全、利用する上で最も基礎となるものであるが、全分類群のインベントリー作成は大変な労力と時間を必要とする大事業でもある。このため、「世界分類学イニシアチブ」(Global Taxonomy Initiative)や「地球植物誌計画」などのように、分類学者など世界中の専門家が協力してインベントリー事業に取り組んでいる。また、コスタリカのインビオ(INBio)をはじめ、国レベルや地域レベルで、あるいは分類群ごとのインベントリーを整備する計画も世界各地で進んでいる。日本では、生態学会や植物分類学会などの研究者が取り組んでいるほか、環境省の生物多様性センターでは、専門家の協力により生物多様性調査など全国レベルの調査を実施して、野生生物分布などインベントリー作成と生物多様性情報システムJ-IBIS)による情報提供を推進している。

なお、環境関連で用いられる「インベントリー」には、化学物質等の排出量の目録(排出インベントリー)や温室効果ガスの排出量・吸収量に関する目録(インベントリー)などがある。

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