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グリーン水素 環境用語

作成日 | 2009.02.20  更新日 | 2022.09.16

グリーン水素

グリーンスイソ   【英】green hydrogen  

解説

水素は常温で無色の気体であるが、様々な製造工程によって生産されるため、グリーン水素、グレー水素等と色分け、区分して呼ばれることがある。

グリーン水素は、再生可能エネルギー等を使って、製造工程において二酸化炭素(CO2)を排出せずに生成したものであり、例えば太陽光発電で作られた電気で水を電気分解して製造された水素が該当する。現時点では、国内では再生可能エネルギーによる大規模な水電解装置の設置、稼働が難しいこと、コストが高いこと等の課題がある。

なお、各色による区分について、国際的に合意された明確な定義があるわけではない。ちなみに、IEAは「低炭素水素」という用語を使用しており、これにはグリーン水素、ブルー水素(製造工程からのCO2排出量が十分低い場合のみ)等を含むとしている。

IEAによると世界で2030年までに800万トンのグリーン水素が製造されると見込まれるが、2050年カーボンニュートラル達成に必要な量の1/10程度であり、一層の展開が望まれる。

なお、水素は、発電、輸送、産業等の幅広い分野で活用が見込まれ、その利用に伴って温室効果ガスを排出しないクリーンなエネルギーとして注目されているが、天然資源としてそのまま産出されるものではなく、化石燃料等の一次エネルギーを加工して得られる二次エネルギーであることに注意する必要がある。(2022年9月作成)

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