一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2026.07.29
共通だが差異ある責任
キョウツウダガサイアルセキニン 【英】Common But Differentiated Responsibilities [略]CBDR
解説
「共通だが差異ある責任」(CBDR: Common But Differentiated Responsibilities)は、地球環境問題における国際的な基本原則であり、すべての国が環境保護に共通の責任を負う一方で、その責任の程度や役割は各国の歴史的排出量や能力の違いに応じて異なるとする考え方である。1992年のリオ地球サミットで採択された「気候変動枠組条約(UNFCCC)」に明記され、先進国が温室効果ガス排出の歴史的責任を多く負ってきたこと、また資金や技術の面でより高い能力を有することから、より大きな削減義務や途上国支援の責任を担うべきとされた。
この原則は、京都議定書において先進国のみに法的拘束力のある削減目標を課す形で具体化された。一方、2015年のパリ協定では、すべての国が削減目標(NDC)を提出する枠組みへと移行しつつも、依然としてCBDRの考え方は維持され、「各国の能力に応じた貢献」という形で再解釈されている。現在も、資金援助や技術移転、適応支援のあり方をめぐる交渉の基盤として重要な役割を果たしている。(2026年5月修正)
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関連Webサイト
- 共通だが差異のある責任原則とプラスチック汚染:https://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0776.html
- 適応に関する世界全体のとりきめはあるのでしょうか?(A-PLAT):https://adaptation-platform.nies.go.jp/climate_change_adapt/qa/08.html
- 「共通だが差異ある責任」の原則は生物多様性に適用できるか?データ更新の必要性と各国の能力に基づく責任分担の提案:https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20221104-2.html