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環境ニュース[海外]

アメリカ、国防や喘息治療、半導体製造など5用途でハイドロフルオロカーボン類の優先割当を更新

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2025.09.08 【情報源】アメリカ/2025.08.22 発表

アメリカ環境保護庁EPA)は、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs、以下HFC)に関して定めのある、限定的かつ優先的な生産又は輸入の用途別割当量(ASA)について見直しを行い、2026年からの5年間は、以下の5つの用途に絞って引き続きASAを認めるとする規則を最終決定した。

定量噴霧式吸入器(MDI)の噴射剤
・船舶及びトレーラー用の特定の発泡剤
・半導体製造における材料やウェーハのエッチング、及びCVDチャンバーの洗浄
・任務遂行に不可欠な軍事装備品
・航空機搭載の火災抑制剤

ASAは5年ごとの見直しが義務付けられている。
今回が初めての見直しとなり、これまで6用途あった対象のなかから護身用スプレーが外れることとなった((注)により一般市場でHFCの調達が可能となるため)。

今回の措置によって、HFCの段階的削減に向けた計画全体に大きな変更が生じることはないという。
同庁は、健康や国防、テクノロジーといった重要な分野における効果的かつ効率的な事業継続を可能にし、人々の健康や国家安全保障、国産技術を下支えする、と説明している。

(注)今回の最終規則には、2023年の技術移行規則で定められたエアロゾルに対する制限の対象から護身用スプレーを除外することも盛り込まれている。(特に法執行機関や軍向けの用途において、安全で効果的な代替物質が存在しないことを踏まえた措置)

【アメリカ環境保護庁

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