一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界経済フォーラム、グリーン経済による恩恵は2030年までに年間7兆ドルを超えると予測
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2025.12.18 【情報源】国際機関/2025.12.02 発表
世界経済フォーラム(WEF)は、報告書「すでに数兆ドル市場:グリーン経済における成長へのCEOガイド」を発表した。これは「CEO気候リーダーズ同盟」加盟14社の事例研究を取り上げ、先駆的企業がいかにグリーン市場への参入を競争上の優位性に転換したかを示すものである。
報告書によれば、グリーン経済の拡大により、あらゆる産業の企業はすでに年間5兆ドルを上回る恩恵を享受。
2030年には年間7兆ドルを超え、世界中の企業の成長機会が見込まれる。
グリーン収益は、従来の収益に比べ2倍の速度で増加。
グリーン収益を有する企業は複数の財務指標で優れており、低い資本コストや高い企業価値評価を獲得している。
一方で、グリーン市場全体では、技術コストの違いによって解決策の進展にばらつきがある。
2010年以降、技術コストは太陽光発電・リチウム電池で約90%、洋上風力発電で約50%低下。
世界レベルで費用競争力が向上している。
しかし低炭素水素や炭素回収・利用・貯留(CCUS)などコストの高い技術は、費用曲線を変えるための実質的な支援が必要である。
【世界経済フォーラム】