欧州委員会、自然への投資を促進する「自然クレジット」導入のロードマップを公表

【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2025.07.24 【情報源】EU／2025.07.07 発表

欧州委員会は、自然再興（ネイチャーポジティブ）の行動への民間投資を奨励し、その行動や投資に報いる「自然クレジット」導入のロードマップを公表した。
自然クレジットは、企業や金融機関、公共団体、市民の自然再興行動への投資を示すもので、生態系の浄化やリスク削減、評判の向上等により利益が得られる。

自然は、人々の生活・健康・繁栄を支え、競争力のある柔軟な経済に欠かせない。
ユーロ圏の事業の4分の3が自然に依存しており、現在すでに気候リスクは保険料の上昇やサプライチェーンや農地の被害を招いている。
自然クレジットは生物多様性向上や生息地保全と同時に、自然保護に取り組む人々（農家、林業者、土地所有者等）や投資家に収益をもたらす。

ロードマップでは、自然クレジットを現在の公的資金を補完する資金源とし、その有効性や信頼性を確保するため、自然再興行動の明確な基準と信頼できる認証の開発を目指している。
全ての利害関係者に意見募集を通じて取組参加を要請。また自然クレジット市場開発のため新たな専門家グループを設置するという。

【欧州委員会】