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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、石油市場は今後数年間、供給増が需要増を上回ると予測

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2025.07.03 【情報源】国際機関/2025.06.17 発表

国際エネルギー機関(IEA)は、石油市場の中期見通しを公表し、世界の石油供給増が今後数年間、需要増を大幅に上回ると予測した。地政学的緊張が高まる中、石油市場は構造的に変化しているという。

2030年までの石油需給・精製・貿易の動向を分析した結果、
・世界の石油需要増を牽引してきた中国は、電気自動車販売の急増等により2027年に石油消費がピークを迎える。アメリカの石油供給は企業の支出縮小等により増加が鈍化。
・2030年までに、世界の石油需要は日量約1億550万バレルに達し頭打ち、石油生産能力は日量1億1,470万バレルに増加。
・OPECプラスは減産解除を始めたが、アメリカやカナダ、ブラジル等の増産で今後数年間、世界の需要増を十分賄える。しかし地政学的リスクや貿易摩擦の高まりを考えると不確実性が残る。
電気自動車販売の加速や中東での天然ガス・再エネ発電への転換が石油需要増を圧迫。
・2026年以降、石油需要増の要因となるのは石油化学工業だが、石油化学製品は主に天然ガス液(NGL)等から生産される。

国際エネルギー機関

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