一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス環境・食糧・農村地域省、泥炭地における野焼き禁止区域を拡大
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2025.09.24 【情報源】イギリス/2025.09.09 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、イングランドの泥炭地におけるヒース類(ツツジ科の小灌木)の野焼き禁止区域を拡大すると発表した。2025年9月30日に発効する。
禁止区域は、現在の約22万ヘクタールからデヴォン州に匹敵する面積の約68万ヘクタールに拡大。
高地泥炭地の全域が保護される。
規制される泥炭層の厚さもこれまでの40cmから30cmに変更された。
環境保護と土地管理を両立させるため、厳正な免許制度により、林野火災リスク低減のための必要性など特別な条件下における管理火災(制御された火入れ)は許可される。
今回の決定により、「地球の肺」といわれる泥炭地は保護・再生され、大気質の改善、炭素吸収の増加、洪水リスクの低減、野生生物生息地の拡大が進むという。
政府は、2025年秋、「環境改善計画」を発表し、自然の衰退をくい止めるための目標を示す。
すでに、400年前に狩猟によりほぼ絶滅した野生ビーバーの放出の認可、新たな国有林の設定、河川・海洋の清浄化などを実施している。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】