一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、加盟国の花粉媒介生物回復取組を支援するモニタリング枠組みを決定
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2025.12.11 【情報源】EU/2025.11.26 発表
欧州委員会は、加盟各国が花粉媒介生物の回復に取り組むために必要なモニタリング方法の枠組みを示す委任規則を決定した。2024年8月に発効したEU自然再生規則は、加盟国に対し、2030年までに花粉媒介生物の減少を増加に転じ、2030年以降少なくとも6年ごとに生息数を測定し増加傾向を確認することを義務付けた。
これを支援するため、規則は欧州委員会に対し標準化されたモニタリング方法の提供を命じており、このたびの枠組みの策定となった。
枠組みは、加盟国の次の活動について方法を示す。
・全生態系の花粉媒介生物の数と多様性に関する年次データの収集
・花粉媒介生物の増減傾向の評価
・自国の取組の効果の評価
枠組みの実施は、遅くとも2026年12月16日までとされている。
欧州の自然の生息地の80%が不良な状況にある。
EU自然再生規則は劣化した自然の速やかな回復を目指し、回復により経済・健康・生活の質などに関わる多くの生態系サービスの保全を目的とする。
【欧州委員会】