一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、エネルギー技術革新の世界的な進捗と課題を報告
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2025.04.17 【情報源】国際機関/2025.04.02 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、エネルギー技術革新の世界的な動向を示した報告書を公表し、幅広い技術開発が進んでいるが、有望な新技術が市場の不確実性に直面していると指摘した。具体的に、
・公的および企業のエネルギー研究開発費は近年、年平均6%で増加しているが、2024年は一部先進国で増加鈍化が見込まれる。
・エネルギー技術に対するベンチャーキャピタルの資金は2015〜2022年に6倍以上に急増したが、2023年と2024年は20%以上減少。
・中国が2021年にエネルギー関連特許数で日本とアメリカを抜きトップ。
・この10年の大規模エネルギー技術実証プロジェクトに充てる公的・民間資金は約600億ドルに達したが、インフレや政策の不確実性のため遅れが生じ、ほとんどのプロジェクトが未だ最終投資決定に至っていない。
・エネルギー研究開発の公共投資は現在、IEA加盟国でGDPの僅か0.04%強。
IEAは、研究開発への公的資金拡大、技術開発者への継続的支援、実証プロジェクト実施の国際協力強化等の政策を推奨した。
【国際エネルギー機関】