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環境ニュース[海外]

イギリス気象庁、2025年の夏は国内観測史上最も高温と速報

環境行政 研究一般】 【掲載日】2025.09.18 【情報源】イギリス/2025.09.01 発表

イギリス気象庁は、2025年の同国の夏は1884年からの観測史上最も暑かったと報告した。

観測データ(速報値)によれば、2025年夏(6〜8月)のイギリス全体の平均気温は16.10℃に達した。
1991〜2020年の同期平均を1.51℃上回っており、これまでの最高であった2018年の記録(15.76℃)を更新した。
これに伴い、夏の高温トップ5までを2000年以降が占めることとなったという(注)。

同庁の科学者は、持続的な高温の要因として、高気圧の張り出し、イギリス周辺の海水温の高さ、春からの土壌の乾燥を挙げ、「熱が蓄積され長くとどまりやすい環境が生まれ、最高気温、最低気温ともに平年を大幅に上回る結果となった」 と説明する。

気候科学者らの分析によれば、2025年と同様かそれ以上に暑い夏になる可能性は、人為的な気候変動の影響によって約70倍高くなっている。

同庁は、高温化はもはや異常ではなく新常態になりつつあると指摘する。

なお、2025年夏の同国全体の降水量は平年を下回り、日照時間は平年を上回ったという。

(注)高温の夏上位3〜5位は2006年(15.75℃)、2003年(15.74℃)、2022年(15.71℃)の順となった。
それまでは、最高気温が32℃を超えた日数が16日に達した1976年(15.70℃)がトップ5に入っていた。(2025年の同日数は9日)。

【イギリス気象庁】

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