一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連食糧農業機関、UNFSS+4でコーヒー業界の変革をめざすハイレベルパネルを開催
【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2025.08.13 【情報源】国連/2025.07.27 発表
国連食糧農業機関(FAO)は、2021年開催の「国連食料システムサミット」後の世界の食料システム改革の進捗などを議論する「国連食料システムサミット4年後フォローアップ会合(UNFSS+4)」をエチオピアで開催し、その中でコーヒーのバリューチェーンの変革をめざす会合を持った。会合には各国の閣僚や国連副事務総長などが参加し、コーヒー生産者の大部分を占める小規模農家の苦境を改善するためにバリューチェーンの変革が早急に必要との認識を共有した。
FAOは変革の3つの優先分野を示した。
・気候回復力 気候危機により2050年には現在のコーヒー栽培適地の最大50%が不適地となる可能性がある。パナマでの病害虫管理、東アフリカでの気候回復力の強い品種の採用などを支援。
・市場の要求 世界市場ではトレーサビリティとサステナビリティが求められている。ホンジュラスなどでトレーサビリティのシステムの設計、政策と国際的枠組の整合化などを支援。
・投資 農家が恩恵を受け、長期的な価値を生む融資を実施。ブラジルなどでの栽培効率向上のための融資など。
【国連食糧農業機関】