一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、環境庁による農場立入検査を強化へ
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2025.07.16 【情報源】イギリス/2025.06.30 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、農業の環境汚染対策強化のため、環境庁の農場立入検査予算を倍増し、検査件数を50%増やすと発表した。2029年には年6,000件の実施を見込む。
立入検査では、係員が農家の環境関係法の遵守状況をチェック、違反があれば是正方法を助言し、書面で期限を示す。
農家の環境関係法の遵守強化と持続可能な食料生産の確保を図る。
これまでも環境庁は農家対象の対策を実施してきた。
2024-25会計年度には、施肥の改善、スラリー(家畜ふん尿)の貯蔵、土壌調査など6,242件が実施され、2024年には立入検査4,545件が実施された。
今回の措置は、違反に対する処分を含め、農家への助言・指導など支援を強化するもので、汚染対策のいっそうの進捗が期待される。
現政権は、持続可能な農業のため、史上最大額の118億ポンドの政府支出を決定している。
農業と環境の保護のため、ハチ類に有害な農薬の禁止、10年ぶりの国レベルの農薬行動計画の作成など授粉生物保護取組も進めている。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】