一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、ペット用ノミ・ダニ駆除剤による環境汚染低減へロードマップを発表
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2025.08.06 【情報源】イギリス/2025.07.22 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、ペット用ノミ・ダニ駆除剤による水系汚染など環境リスク低減を目指しロードマップを発表した。DEFRAはじめ関係部局(医薬品及び動物用医薬品・環境・保健安全など)が構成する「環境中の医薬品(PiE)に関する省庁横断グループ」が取り組み、対象はペット用駆除剤に広く使用されるフィプロニルとイミダクロプリドである。ロードマップは次の取組からなる。
・短期:広報と教育
DEFRAの動物用医薬品局(VMD)は専門家や業界と協力して、ノミ・ダニ駆除剤の適切な使用・廃棄を啓発する。
・中期:エビデンス収集
VMDは、委託研究や環境庁との協力により対象物質の環境影響について総合的に解明する。
・長期:規制措置
現在イギリスで承認されているノミ・ダニ駆除剤の環境リスク評価は、「動物用医薬品の承認審査資料の調和に関する国際協力(VICH)」のガイドラインに基づき、曝露評価に限られている。収集されたエビデンスに基づき、ガイドライン見直しを支援する。また、今後の規制措置を検討する。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】