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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、薬剤耐性対策で地表水の監視が重要と報告

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2025.12.09 【情報源】EU/2025.11.18 発表

欧州環境庁(EEA)は、地表水における薬剤耐性(AMR)リスクの監視に関するブリーフィングを公表した。

薬剤耐性の問題に対処するには、地表水における薬剤耐性菌(ARB)や薬剤耐性遺伝子(ARG)の監視が必要だとして、EU全体で強固な監視体制を構築する際に優先すべき事項などを論じている。

薬剤耐性の主因は、医療を通じたヒトや動物への抗生物質の過剰投与などである。
耐性を獲得した微生物が病院や下水処理施設などから排出されて環境中で拡散する可能性があり、環境がARBやARGの貯蔵庫のように機能しているとの認識が高まっている。

EUは、この問題についてワンヘルスの観点から対策を進めており、地表水の監視も重要な要素と位置付けている。
監視・報告体制の整備に向け、改正都市排水処理指令において要件や方法論を定めたほか、その他の水関連法令の改正なども進めているという。

EEAは、地表水の監視は、ホットスポットの特定や拡散・伝播経路の評価、介入策の効果の把握、リスクの理解などに役立つ可能性があると説明している。

【欧州環境庁】

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