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環境ニュース[海外]

ドイツ 、国立自然遺産創設20周年を祝う

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2025.11.14 【情報源】ドイツ/2025.10.31 発表

10月30日、国立自然遺産(NNE)の創設20周年を記念する式典が、ドイツ連邦環境・気候保護・ 自然保護 ・原子力安全省 (BMUKN)で開催された。
自然保護団体や連邦機関、政界関係者、連邦関連機関の代表らが出席し、自然遺産の成果を振り返るとともに、今後の課題について意見を交わした。

連邦政府は2005年以降、公的な土地において高い自然の価値を持つ土地の売却を中止し、自然遺産として保護に取り組んできた。
式典では、フラスバース事務次官が「国立自然遺産はドイツの自然保護における画期的な出来事だ。
20年前に貴重な生息空間を将来世代のために保護する責任を持つ決断をしたことが、今日の成功につながっている。」とあいさつした。
会場では、象徴的な木製プレートが次世代の代表に手渡され、自然遺産の重要性と責任の重さを示した。

NNEの対象地は森林や草地、湿地、水域、海岸など多岐にわたる。
自然に近い森林は人為的介入を行わず自然の成長に任せ、草地やヒースは刈り取りや放牧により維持される。毎年数百万ユーロが保全や整備に投じられている。

国立自然遺産は、旧軍事区域や旧東西ドイツ国境地帯、旧東ドイツ国有地、旧東ドイツ褐炭露天掘り跡地などを含む約16万4000ヘクタールに達する。これは国内の国立公園陸域面積の約80%に相当する。

また、今回の20周年に合わせ、国立自然遺産の歴史や活動を紹介する新たな公式ウェブサイト「naturerbe-deutschland.de」も公開された。

【ドイツ連邦環境・気候保護・ 自然保護 ・原子力安全省】

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