一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、アフリカで普遍的電力アクセスを実現する資金確保の道筋を分析
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2025.11.05 【情報源】国際機関/2025.10.20 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、アフリカで電力への普遍的アクセスを実現するための資金の状況を報告した。難しいマクロ経済状況、アフリカ諸国の財政、開発援助の削減のなかで、サハラ以南のアフリカで電力への普遍的アクセスを実現するには政府、民間部門、開発資金機関の行動が必要だという。
・2023年にサハラ以南のアフリカにおける新規の電気接続への投資額は25億ドル弱であり、2019年より25%増えた。うち70%は国際公共財源から、30%は民間投資だった。
・2035年までに普遍的アクセスを達成するには年150億ドル必要(うち45%は民間投資)。
・エクイティ・ファイナンス、補助金、譲許的融資の拡大が必要。
・電力が届いていない人口の80%は地方在住であるにもかかわらず、資金提供は都市部に偏っている。資金の半分は6ヶ国に集中している。ミニグリッドや小規模な独立型太陽光電源など分散型エネルギーに特化した投資が必要。
・電気接続に加えて、基本的なエネルギーサービスを安価で提供するために年20億ドルが必要。
【国際エネルギー機関】