一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、エネルギー部門の雇用は増加しているが技術者不足が課題と報告
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2025.12.24 【情報源】国際機関/2025.12.05 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、「世界のエネルギー雇用2025年版」を公表した。・2024年にエネルギー部門の雇用は2.2%増加し、約7,600万人となった。増加率は経済全体の倍近く。
・同部門雇用増の4分の3は電力部門。太陽光も増加を牽引した。他の経済部門の電化も雇用構造を再編しており、電気自動車製造とバッテリ部門の雇用は2024年に80万人近く増えた。
・石炭関連の雇用は先進国では大幅に減少しているが、インド、中国、インドネシアでは再び増加している。
・課題は熟練労働者の不足。特に電気技師、配管工、プラントオペレーターなど応用技術職の雇用は2019年以降250万増加しており、人手不足が深刻。
・労働者の高齢化も差し迫っており、先進国では25歳未満の新規就業者1人あたり2.4人が定年間近。
・技術者不足を深刻化させないためには、有資格新規就業者を2030年までに40%増加させる必要がある。教育訓練への投資、見習い制度、エネルギー部門内での転職のためのリスキリングなどの政策措置が重要。
【国際エネルギー機関】