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環境ニュース[海外]

ジュラのブドウ畑を景観保護のための地区に指定

自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2006.02.06 【情報源】フランス/2006.01.19 発表

 2006年1月16日付けの政令(デクレ)により、景観保護のための地区に、新たにシャトー・シャロンのブドウ畑(ジュラ県)が指定された。この保護対策は、この地区のブドウ畑の景観の自然的な豊かさ、質の保全を目指すものである。
 指定されたのは、シャトー・シャロン村など5つの村にまたがる、444ヘクタールと97アールのエリア。シャトー・シャロンはジュラの山腹の中心に位置する。指定地区には、ブドウ畑全体と特徴的な景観の要素(絶壁、森林斜面、草原、果樹園)が含まれている。泥灰岩質の急斜面は断層のブドウ畑の広がりを支え、ナラ、ブナ、アカシア、クマシデなどに囲まれた平地が散在する。この土地の歴史的な特長としては、有史以前からの人の存在、また幾世紀にもわたってベネディクト大修道院が残し、維持してきたワインの醸造技術、黄色がかったワイン作りの伝統などを挙げることができる。
 なお、2006年は、「1906年芸術的特性を有する天然記念物及び地区の保護に関する法律」の制定から100年目に当たる。現在、指定されている地区は2700カ所に上り、国土において最も見事な景観地区のほとんどが、この指定を受けている。同法は、「芸術的特性を有する天然記念物及び地区」の保護の必要性について、長い間、議論の対象となってきた。同法は、1930年法により補完され、現在は環境法典に組み込まれている。【フランス エコロジー持続可能な開発省】

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