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環境ニュース[海外]

EPA 水質悪化の原因分析のためのウェブ・ツールを公表

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2006.02.14 【情報源】アメリカ/2006.01.25 発表

 EPAは1月25日、河川等の水質を改善するため、「原因分析・診断決定情報システム(CADDIS)」を公表した。これは、水質が悪化した、すなわち汚染物質に係る州または連邦の水質基準に適合しない、河川・河口域の汚染原因を判定するための新しいウェブ・ツールである。
 国内では、1000を超える水域において水質が悪化しているとされ、その多くで、原因が明らかになっていない。潜在的な汚染源としては、産業廃棄物、都市下水、農業排水、岩石・砂中の無機物、生物由来物質など多くのものがある。除去措置、修復措置を実施するにあたり、汚染の原因が判定されなければならず、かかる原因を判別することで、州および地方公共団体が、水質浄化法をより適切に実施することができることとなる。
 CADDISは、標準化された、アクセス容易なシステムであり、科学者による、汚染原因を判定するための情報の発見、利用、共有に資するものである。原因分析では、ストレス要因−反応関係、すなわち特定の物質あるいは活動(ストレス要因)の、環境への影響に着目する。典型的なストレス要因としては、過度の微粒子堆積物、栄養分、有害物質がある。
 この日公表されたCADDISは、3つあるうちの最初のバージョンであり、今後、これに、ストレス要因−反応関係を定量化するためのモジュール、堆積物と有害物質についての関連文献をまとめたもの及びデータベースが盛り込まれる予定である。【EPA】

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