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環境ニュース[海外]

UNEP 越境的な水域についての評価報告書を公表

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2006.04.07 【情報源】国連/2006.03.21 発表

 UNEPは、1500人にのぼる専門家による「世界の水アセスメント(GIWA)」の最終報告書として、「国際的な水域の課題:地球規模の観点から見た地域評価」を公表した。
 この調査は、淡水域や沿岸部にある越境的な水域66カ所について、現在および今後の動向を評価したもの。特に、淡水の不足、汚染、過剰漁獲など5つの分野について、重点的に評価を行った。なお、GIWAは、UNEPが、地球環境ファシリティ(GEF)や各国政府の資金提供を受けて実施している。
 報告書では、淡水の減少により、今後15年間のうちに、深刻な環境問題が生じる可能性が指摘されている。河川の流量の減少、河口での塩分濃度の上昇、魚類や水生植物の減少、および沿岸部での堆積物の減少は、2020年までに多くの地域で起こる可能性があるとされた。こうした問題は、農地の減少、食糧不安、漁業への被害などにもつながる。
 また、汚染の環境影響については、調査対象となった地域の4分の3で、今後、ますます深刻になると予測された。報告書では、乱獲や破壊的な漁業慣行による被害についても強調されている。加えて、気候変動はあらゆる問題に関係するとして、特に、漁業や海洋生物への影響が指摘された。
 報告書は、こうした問題の多くは、2020年までに、さらに深刻になるおそれがあると結論付けている。【UNEP】

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