生態系の保全を目的とした化学物質規制を審議する検討会を設置

　環境省では、化学物質の審査・規制に生態系保全の観点を導入することについて検討を行うため、環境省環境保健部長の私的諮問機関として「生態系保全等に係る化学物質審査規制検討会」を設置する。
　現行の「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」（化審法）では、人の健康の保護の観点のみから化学物質の審査・規制が行われているが、内分泌かく乱化学物質などによる野生生物への影響も指摘される中で、諸外国においてはすでに、人の健康の保護とともに生態系の保全を目的とした化学物質の審査・規制が行われている。
　この検討会では、化審法の中に野生生物や生態系の保全を目的とした審査・規制の枠組みを導入することについて、その必要性、妥当性、技術的対応可能性などを検証するとともに、生態系保全の観点を導入した場合の審査・規制体系のあり方について検討する。【環境省】