一般財団法人環境イノベーション情報機構
有機ヒ素化合物汚染土壌の本格処理開始へ 茨城県神栖市
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.11.15 【情報源】環境省/2006.11.15 発表
茨城県神栖市で実施されていた有機ヒ素化合物・ジフェニルアルシン酸汚染源究明調査で掘り出された汚染土壌の本格処理が、平成18年12月1日から開始されることになった。同市では、15年に住民の一部に手足のしびれなどの健康被害が発生。その直後、井戸水の中から高濃度の有機ヒ素化合物ジフェニルアルシン酸が検出され、健康被害救済事業や周辺での原因究明調査が進められていた。
今回、汚染土壌の処理を行うのは、産廃・一廃・ごみ固形化燃料の焼却処理である神栖市「鹿島共同再資源化センター」。
汚染土壌を密閉容器に充填した上で、通常受け入れている廃棄物に約3〜4%混ぜて焼却処理し、有機ヒ素化合物を無機ヒ素、水、二酸化炭素に分解して処理するとしている。
処理対象となるのは(1)汚染源究明調査で掘削・除去した有機ヒ素汚染土壌約2,000トン、(2)汚染源究明調査で発見・撤去したコンクリート様の塊・粗大物約100トン、(3)有機ヒ素化合物による汚染米約14トン−−など。【環境省】