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環境ニュース[海外]

中国 深セン:汚水処理場を市場に全面開放

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2007.05.17 【情報源】中国/2005.07.06 発表

 深セン市政府は今後5年間、汚水整備に202億元を投じる。とりわけ17ヶ所の汚水処理場に70億元を投じる。また汚水処理場建設整備を市場開放し、公開入札等により投資者を決める。
 「深セン市:汚水処理管理事業強化に関する決定」によると、2010年までの同市排水事業の発展目標は以下の通り。一、全市の排水インフラをほぼ完成させる。二、都市生活汚水処理率を75%に引き上る(特区内90%、宝安・龍岡区60%)。三、河川や近海の水域を改善する。
 同市政府の実施する主な汚水整備事業は、汚水処理施設の建設、汚水収集管網敷設、浚渫生態系修復の4項目。汚水整備に今後5年間、202億元を投じる。特に17ヶ所の汚水処理場に70億元を投じ、汚水処理能力は日量198万トンとする。また80億元を投じ、汚水収集管網720kmを増設する。浚渫生態系修復に50億元を投じる。
 また政府と市場の排水施設に対する役割分担を明確にした。現在の排水経営団体を段階的に企業型に転換していく。既存の政府投資による汚水処理場の経営を、入札で経営者を選定し委託する。政府所有の汚水収集管網を委託経営方式により管理し、賃貸等で経営団体に使用させる。
 同時に同市は、特別許可経営(=民活方式)制度を確立した。既存の汚水処理場・管網経営企業に対し特別許可経営管理方式を実施する。汚水処理場の投資建設に対する特別許可経営期限は30年以内、既存の汚水処理場と管網の請負経営期限は8年以内。
 そのほか汚水処理費の徴収・使用・管理制度を改革する。一元的基準・徴収・管理の原則に基づき、排水処理の質と経費を結びつけた制度を整備し、汚水処理レベルの向上を図る。【中国環境報】

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