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環境ニュース[海外]

中国 農業環境汚染が深刻化 食糧安全保障のための三大戦略

水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2007.05.23 【情報源】中国/2005.11.22 発表

 中国は世界の8%の農地と6%の水資源で22%の人口を養っている。農業は、工業と都市生活汚染に次ぐ汚染源となり、全体の汚染の約1/3が農業由来となっている。
 農業汚染には大きな格差が存在し、全体的には東部地区の農業汚染は西部地区よりひどく、また都市と農村の境界部が農村部よりひどい。また経済作物や集約化家畜場の汚染は一般の農作物栽培区より汚染がはるかにひどい。一部では改善したが広範囲では悪化しているという状況もあり、化学肥料や農薬の汚染がある一方でそれらが不足する状況もある。
 中国の農業生態系管理は、数量の保護を重視して、質を軽視してきた。また汚染の末端処理が多く汚染源対策は少ない。システム的、立体的な対策の考えも欠如している。そして農業環境保護関連の法律法規が未整備であり、農地、農業用水、廃棄物対策については多くの法規や基準があるが、科学的技術支援体制が不足している。
 これらの状況に対し、中国農業科学院楊正礼研究員らは、オーナーシップ、耕地重視、耕地生態系保全の三大関連戦略を提唱している。オーナーシップとは、食糧安全保障の確保のためには、自らの食料総合生産能力の強化により、農業構造調整、食糧備蓄、合理的食糧輸入を進めていくことが不可欠であるとしている。耕地重視とは、食料安全政策中の耕地の位置づけを高めて、中国の食糧安全保障の基礎とすることである。耕地生態系保全とは、農地の水、土、空気の要素の系統的保護により、農地使用と農地保護の関係や地力を改善し、穀物を主体とする農業製品の持続的生産能力を向上させる。
 これら3つの戦略を実施するには、国が統一的に計画、実行させることが必要である。同時に、農業環境保護法を整備して、農薬、化学肥料、農業用フィルムなどの規定を定めることが望まれる。【中国環境報】

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