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環境ニュース[海外]

中国科学院が微生物バイオトイレの開発に成功

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2007.05.29 【情報源】中国/2006.10.24 発表

 中国科学院微生物研究所は先日、微生物バイオトイレの開発に成功した。これは微生物を用いて人間の排泄物や生活ゴミを効率的に処理するもので、トイレの無臭化、節水化を実現した。
中国科学院微生物研究所の技術者は北京中科興隆泰生物科技有限公司と協力し、人間の排泄物を素早く分解できる微生物を選び出し、国内外の先端技術をまとめあげ、微生物ハイテク型バイオトイレの開発に成功させた。
人間の糞便の主要成分は有機アミン等である。新たに選び出された10種以上の細菌は5〜50度の環境で3〜4時間の分解過程を経れば、人間の糞便を二酸化炭素や水などの無害物に分解することができる。またこれらの細菌は自然界に存在し、環境と人間に無害である。これらの細菌を利用して開発した新型トイレは水を必要とせず、半年ごとに菌類を取替えるだけでよく、便利で実用的で、良好な経済効果をもたらす。水洗トイレと比較すると、1年で1000トン以上を節水し、廃棄物運搬・処理費用1万元以上を節約できる。
 現在、技術者は列車、大型バスのトイレなど製品シリーズ化に成功し、累計10件の特許を持つ。北京八達峰長城、黄帝陵、泰山および上海、浙江、安徽、山東、陝西、重慶など20省(市)でこれら製品が使用されている。【中国環境報】

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