中国　環境情報を銀行信用調査管理システムに組み込む

【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2007.05.30 【情報源】中国／2007.01.10 発表

　先日、国家環境保護総局は中国人民銀行と共同で記者会見を行い、4月1日から環境法執行情報を人民銀行信用調査管理システムに組み込むと発表した。現在、国家環境保護総局と中国人民銀行本社は、環境保護法執行情報を信用調査管理システムに組み込むことによって両部門の連動を実現し、人民銀行プラットフォームの十分に活用していく。環境保護部門は、関連部門との連動により、法執行手段を強化し、環境処罰の効果を大きくする。金融部門は、企業の環境違法情報の把握により、融資管理を強化し、融資リスクを防止する。このため、この事業で双方が利益を得ることになる。
　国家林業局の張力軍副局長は両部門の連動により、汚染排出企業に遵法意識と自律措置の強化、環境対策の規範化、環境汚染防止の自覚強化を期待している。同時に、全国環境部門は同事業を重視し、環境法執行を強化し、企業の違法な汚染排出を厳しく取り締まり、環境法執行過程での企業違法情報――現在は主に、環境取締り活動で得られた企業環境違法情報を報告・更新し、情報伝達をスムーズ、適時、確実にするようにし、企業が出した異議に対ししっかりと事実確認を行い、現地の人民銀行支店に関連の証明書類を提供する。国家環境保護総局は中国人民銀行本社と緊密に連携・協力し、両部門が構築した連動メカニズムによって適時データを交換し、事業実施を確実にする。
　今後、国家環境保護総局は中国人民銀行信用調査管理システムの環境情報範囲を拡大し、各級環境保護部門の通常環境法執行情報及び環境認証、環境審査、クリーナープロダクション審査、優秀な環境対策への表彰などその他企業環境保護情報も信用調査システムに組み込み、また関連企業の信用報告の中で、商業銀行など金融機関が企業融資申請の審査と融資顧客への事後管理を行う際の参考資料を提供する。【中国国家環境保護総局】