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環境ニュース[海外]

中国 飲料水水源保護区区分技術規範が公布 飲料水安全の重要措置

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2007.05.30 【情報源】中国/2007.01.23 発表

 国家環境保護総局が制定公布した「飲料水水源保護区区分技術規範」が2007年2月1日に実施される。同基準は地表水飲料水水源保護区、地下水飲料水水源保護区の区分けの基本方法と飲料水水源保護区区分技術文書の作成に関する要求を規定し、飲料水水源汚染対策と飲料水安全性を保障する指導的基準となる。
 1992年、国家環境保護局汚染管理司は「飲料水源保護区区分綱要」を公布し、飲料水源保護区区分の基本的技術要求を定めた。その後、一部の省・市は要求通りに飲料水水源保護区を画定し、各種の形式で政府や人民代表大会の審査認可を受けた。しかし統一的区分技術基準が欠如していたため、保護区区分作業は各地それぞれ行われ、保護区の役割発揮が制約された。
 調査・研究により4点で際立った問題が指摘された。第1は、保護区区分の規範、指導、評価方法が遅れており、各地の区画評価基準は様々で、規範的管理が困難。第2は、保護区区分の技術規範が欠如しており、画定された保護区範囲の大部分は、指定範囲の水域と陸域で、科学的計算もなく科学性に乏しい。第3は、区画方法が統一されておらず、管理制度が不明確で、地方は勝手にふるまい、各自が区分方法を制定し、上下流で紛糾を招いている。第4は、経済・社会の継続的発展と都市人口の絶え間ない増加により、区画した保護区の大部分が水源地保護の要求を満たせなくなってきた。
 今回公布、実施される規範は、集中式飲料水水源地に適用される。分散式飲料水源は地域分布、供水量、取水方式などの特殊性のため、完全に同規範通りに実施することは実際上困難で、分散式飲料水源の保護区区別は同規範を参照して実施する。【中国環境報】

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