環境閣僚理事会　環境NGO活動促進プログラムに合意

【環境一般 市民活動】 【掲載日】2001.11.08 【情報源】EU／2001.10.29 発表

　EU環境閣僚理事会は、10月29日、欧州の環境NGOのためのアクション・プログラムについて合意した。同プログラムは、環境団体に2002年から2006年までの5年間、継続的に資金を提供することを目的としている。資金総額は3200万ユーロ（35億2000万円）に上る。
　現行のNGOプログラムは、1998年から実施されており、2001年末に期限切れとなる。新しいプログラムはその後を継承するものである。
　欧州の環境NGOの活動促進は、新しい欧州ガバナンスイニシアティブ（市民の参加に優先順位を与える）及び第6次環境行動計画（環境政策決定における幅広い関係者の対話を予定）、双方の観点から重要である。
　今回のアクションプログラムは、全欧州アプローチを特長とする。気候変動や酸性雨など、EU領域内にとどまらない問題への対応が求められていることから、欧州委員会では、EU加盟国内のNGOからの申請のみならず、加盟申請国やバルカン諸国からの申請も受けることにしている。
　他の特長としては、プログラムの期間を4年から5年に延長したこと、資金の調整を暦年で行うこと、選考、モニタリング及び評価手続を単純化したこと、そして、受け取り側の会計監査を考慮した助成スキームを導入したこと等が上げられる。【欧州委員会環境総局】