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環境ニュース[海外]

イラク南部湿原を世界遺産に

自然環境 自然公園】 【掲載日】2008.09.17 【情報源】国連/2008.09.05 発表

 聖書に登場する「エデンの園」ではないかとされる、イラク南部湿原を、世界遺産に登録しようという取り組みが、9月5日に明らかになった。
 世界遺産への登録申請は、自然や文化、環境面で世界的に重要な湿原の保全をさらに強化することを目指すもので、イタリア政府からの資金提供、UNEPとUNESCOの支援を受けて進められている。
 チグリス川、ユーフラテス川の下流、いわゆる「肥沃な三日月地帯」にある湿原は、様々な野鳥の生息地で、魚類の産卵場でもあった。しかし、フセイン政権下でほぼ完全に干拓・破壊され、河川上流に建設されたダムの影響もあり、かつて9000km2あった湿原は、2002年には僅か760km2に縮小。フセイン政権崩壊後は、住民の取り組みや、イラク復興信託基金、日本政府、イタリア政府の支援を受けた、UNEPイラク南部湿原環境管理プロジェクト等により、環境改善が進められた。
 世界遺産への登録申請について、イラクのオスマン環境大臣は、湿原を国立公園とし、世界遺産とするために作業を始めることができて、大変、幸せだとコメントしている。
 UNESCOによると、イラク政府が最短で2010年に登録申請を行えば、2011年に、メソポタミア湿原が世界遺産として承認される可能性もあるという。【UNEP】

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