UNEP　環境と金融　新しい報告書を公表

　UNEP金融イニシアティブ（FI）は、投資の意思決定に環境・社会・ガバナンスの視点を組み込むことは、もはや贅沢ではなく、法的な責任となりつつある　とする新たな報告書を公表した。この報告書は、国連の環境関連組織と180社の金融機関が連携する、UNEP金融イニシアティブ（UNEP FI）のアセットマネジメント作業部会が策定したもの。
　報告書では、機関投資家にアドバイスなどを行う投資コンサルタントやアセットマネジャーに対し、投資サービスにESGの観点を組み込んでいく法的な義務がますます強くなる可能性があり、適切に対応しなかった場合には、不注意だったとして顧客から訴えられるおそれが現実にあると指摘。また、投資マネジメント契約の中にESGへの配慮を盛り込む際に利用できる、法的な文言も示した。
　なお、2005年にも、UNEP FIから、投資の方針決定や実施におけるESGと受託者の関係について報告書が公表されている。今回の報告書はこれに次ぐものである。【ＵＮＥＰ】

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