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環境ニュース[海外]

REACH 発がん性・変異原性・生殖毒性物質の登録期限が1年内に迫る

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2009.12.10 【情報源】フランス/2009.12.02 発表

 EUの化学物質規則REACHで、一部の化学物質の登録期限が1年以内に迫っていることを受け、フランスのジュアーノ閣外大臣(エコロジー担当)が関係業界に注意を呼び掛けている。
 REACH規則は化学物質、特に懸念の高い物質の使用を念頭に置いたもので、年間1トン以上、輸入・生産される化学物質に関する情報システムの構築を目指している。
 REACH規制は新しい段階に入っており、発がん性変異原性生殖毒性物質としてカテゴリー1または2に分類された物質を複数トン数輸入・生産する事業者は、2010年12月1日までに、欧州化学物質庁に登録文書を提出しなければならない。企業が作成する登録文書には、物質の危険性に関する知識や、ヒトの健康・環境に対するリスク評価などが含まれる。
 現在、欧州化学物質庁は、2051種類の物質を列挙しているが、今後、2010年12月1日までに約9200種類が対象となる見込みだという。
 ジュアーノ閣外大臣は、「登録に向けた最初の1年として、この状況は懸念すべきだ」と指摘。2010年12月1日の期限までに成功するためには、すべての関係者が約束を再認識する必要があるとして、関係業界や業界団体の参加を求めた。また、閣外大臣も、今後数週間のうちに化学産業連盟と協力し、研修計画を発表することを表明。さらに、登録手続きを円滑に進め、障壁を乗り越えるために、企業、特に中小企業と連携していくと述べた。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省】

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