アメリカ環境保護庁、レジ袋の使用を禁ずるアメリカ準州サモアの決定を称賛

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2010.10.15 【情報源】アメリカ／2010.09.30 発表

　アメリカ環境保護庁は、レジ袋の使用を禁ずるアメリカ準州サモアの決定を称賛すると表明した。今回の禁止は、準州として初というだけでなく、州全体に及ぶ法規制という点でも先進的なものといえる。サンフランシスコなどカリフォルニア州の多くの都市のほか、ポートランド、ノースカロライナ沿岸部の都市などが、市レベルでレジ袋を禁止している。国レベルでは、中国、バングラデシュ、オーストラリア、イタリア、南アフリカ、アイルランド、台湾などが無料のレジ袋を禁止している。南西太平洋地域を管轄するアメリカ環境保護庁第9地方事務所長は、このたびの禁止措置により、サモア地域の環境が改善されるだけでなく、「太平洋ゴミベルト」へのプラスチックゴミ流入防止に役立つだろうと述べている。太平洋ゴミベルトとは、プラスチックゴミが大量に漂う、北太平洋地域の広大な海域2箇所をいい、光で分解され細粒化したプラスチックゴミの量は、プランクトンの6倍という。こうしたゴミを餌と間違えて飲み込む海洋生物や鳥類が多いため、レジ袋の禁止は生物の保護にも役立つことになる。【アメリカ環境保護庁（EPA）】