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環境ニュース[海外]

ドイツ、東西ドイツ再統一から20年、旧東ドイツの環境は大幅に改善

環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2010.11.04 【情報源】ドイツ/2010.10.22 発表

 10月22日、ドイツの東部の都市ビターフェルドにおいて、ドイツ連邦環境省が主催する専門会議「環境同盟の20年」が開催された。会議の冒頭には、メルケル連邦首相のビデオメッセージが紹介された。レトゲン連邦環境大臣は、「ドイツ再統一は変化に対する勇気を持った人々の成功の歴史。旧東ドイツにおけるエコロジー改革は、環境改善による価値を創出し、今やこの地域は、国際基準を満たした最新の環境・エネルギー技術を備えたモデル地区である」とコメントした。
 ビターフェルドは、旧東ドイツの計画経済により、20年前は、堕落した経済と荒廃した環境の町であったが、今日では、湖水景観と自然景観に恵まれた活力のある町となっている。数千の失業者を生み出した化学工場と採鉱現場の深刻な構造変化は、痕跡を残しているものの、化学、環境、エネルギー部門の最新の製造工場を伴う、持続可能な産業立地に生まれ変わっている。
 当時は、汚染された飲料水や大気により、人々は健康を害し、子供の2人に1人が呼吸器系の疾患に苦しんでいた。エルベ川の水質は、ドイツ全体の河川の水質等級において、追加的に加えられた「生態系の破壊」にカテゴライズされるほどであった。
 1990年7月1日、経済・通貨・社会同盟が発足しただけでなく、環境同盟も誕生した。西ドイツの法令が東ドイツで有効となり、統一前の同年9月には、東ドイツ内における国立公園プログラムが承認された。同年10月3日に締結された統一条約では、エコロジーな生活環境の統一にも言及されている。同年11月には、「旧東ドイツエリアにおけるエコロジー改修と開発のための骨子」がまとめられ、2000年までに、ドイツ全体で、同等の、高い水準を持つ環境条件を創り上げることが目標に掲げられた。
 連邦、州、自治体の協同、そして欧州連合による財政的支援により、短期の間に、持続可能な環境条件の達成が実現された。水質汚染は、部分的に90%削減され、SO2による大気汚染は、ザクセン・アンハルト州では、旧東ドイツ時代の0.5%から1%にまで、大幅に削減され、現行法の上限値を下回っている。【ドイツ連邦環境省】

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