欧州議会、エネルギー効率に関する決議文を採択

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2010.12.28 【情報源】その他／2010.12.15 発表

　12月15日、欧州議会において、エネルギー効率に関する決議文が賛成511、反対64、保留57で承認された。これは、デンマークの欧州議会議員の提案によるもので、欧州連合エネルギー効率実行計画の改訂作業において考慮すべき重要な目標などについて言及されている。
・建物のエネルギー効率
　全ての住宅の改修計画、そして地域レベル、国家レベル、欧州連合レベルでの「Pay-as-you-save」（省エネ対策を導入すればお得になる制度）といった財政策の準備を要求。欧州委員会に対し、今後の投資戦略における新しいイニシアティブの実行を要求。
・既存の法律と目標の遵守
　エコデザイン指令とエネルギーラベル指令の迅速な実行を要求。欧州委員会に対し、欧州連合エネルギー効率実行計画の改訂作業において既存の法規定の実行状況の評価を行い、その結果に基づいた対策を策定することを要求。これには、2020年までに欧州連合域内で少なくとも20％のエネルギー効率を上昇させる目標に対する加盟国ごとの実情に沿った目標設定などが含まれる。また20％目標を義務的な目標に設定することを要求。
・公的部門：エネルギー効率におけるリーダーシップと模範的役割
　既存の建物のエネルギー効率の上昇に関するポテンシャル評価は、公的機関の建物から開始するべきであると要求。同時に、欧州連合所有の施設が率先し、2019年までにエネルギー消費量をゼロに近づけるよう要求。【欧州議会】