ドイツ、中小企業向け省エネコンサルティングプログラムの評価報告書が完成

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2011.01.18 【情報源】ドイツ／2010.12.30 発表

　12月30日、ドイツ連邦経済省は、中小企業のエネルギー生産性を上昇させることを目的にした助成プログラム「中小企業における省エネルギー特別基金」に関する評価報告書を公表した。このプログラムは、ドイツ連邦経済省がドイツ復興金融公庫と共に、2008年2月以降、実施しているもので、ドイツ連邦経済省は、資源保全エネルギー戦略研究所（IREES）とフラウンホーファー・システム技術研究所に、プログラムの評価を委託していた。
　プログラムでは、中小企業に対し、省エネルギーコンサルティングを提供している。評価報告書では、2008年から2010年の半ばまでに実施された省エネルギーコンサルティングにより、年間1921GWhの省エネルギーが実現され、同時に、省エネルギー対策に6億6600万ユーロが投資されたことが示されている。更に、省エネルギーにより削減された費用は、年間1億2200万ユーロに達しているとしている。評価対象となった企業の75％が、プログラムの利用を推奨している。さらに、コンサルティングを受けた企業の3分の2が、その質に大変満足しているとしている。重要な成果としては、助成されない一般的な省エネルギーコンサルティングには、調査対象企業の9％しか参加する意思を持っていないことが示されており、プログラムによる省エネ促進力が証明されている。また、プログラムの発展には、手工業組合やエネルギーエージェンシーといった組織が地域パートナーとして重要な役割を果たしていることが示されている。【ドイツ連邦経済省】