アメリカ環境保護庁、環境正義小規模助成金の助成事業公募を開始

【環境一般 市民活動】 【掲載日】2011.02.15 【情報源】アメリカ／2011.01.28 発表

　アメリカ環境保護庁は、環境正義小規模助成金の助成事業公募を開始したと発表した。総額は120万ドルで、地域住民が地域の健康と環境に関わる問題を理解し取り組むための研究、教育、能力向上などの事業に助成する。地域で活動するNPO、宗教的奉仕団体、先住民団体が応募できる。
　対象事業は、
1）地域の環境問題に取り組む協働活動
2）複合的汚染が環境と健康に及ぼす影響に関する科学情報の収集活動
の2分野で、前者は40事業に対し上限2万5000ドル、後者は4事業に対し上限5万ドルを助成する。
　環境正義とは、すべての人が人種・民族や貧困などの理由で排除されることなく環境問題に関する意思決定プロセスに参加することを目指す取組である。低所得者やマイノリティの多い地域や先住民社会は、他地域より環境汚染被害が大きく、健康被害だけでなく投資や開発も妨げられている。これら地域の住民が複合的環境リスクについて理解することにより、地域の環境と健康問題に効果的な解決法を見いだすことができると考えられる。【アメリカ環境保護庁（EPA）】