EU、土地利用の制限とその影響緩和に関する報告書を公表

【水･土壌環境 その他(水･土壌環境)】 【掲載日】2011.06.07 【情報源】EU／2011.05.23 発表

　欧州委員会は、報告書「加盟国27ヶ国における土地利用の制限のベストプラクティスとその影響の緩和に関する概要」を公表した。欧州連合域内では、都市化の拡張や交通インフラの拡張によって、ベルリン市の面積に相当する土地が、毎年、失われている。この傾向は、将来世代における肥沃な土壌や地下水の獲得に危険をもたらしている。報告書では土地利用を回避するために、「土地利用を間接的に促進する土地利用計画や『ネガティブ』な補助金に対する評価」、「土地利用が回避できない場合、損害の最小化のための緩和対策の実施」、「土地の喪失に対して他の土地における相殺の実施」を推奨している。報告書の結果は、土地利用に関する欧州委員会技術ペーパーに反映される。この技術ペーパーは、2012年初めに完成予定であり、土地利用の制限とその影響の緩和に関するグッドプラクティスのための手引書として、加盟国、地域、自治体において利用される。【欧州委員会環境総局】