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環境ニュース[海外]

EU、水浴場の水質に関する年次報告を公表

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2011.06.30 【情報源】EU/2011.06.16 発表

 欧州委員会は、年次報告書「2010年水浴場の水質」を公表した。これによると、2010年の水浴場の水質は、2009年と比較すると少し低下したものの良い状態が続いており、9割以上の水浴場が最低基準を満たしている。特にキプロスでは、全ての水浴場において厳格な基準を100%遵守している。基準値の遵守度については、クロアチア(97.3%)、マルタ(95.4%)、ギリシャ(94.2%)、そしてアイルランド(90.1%)が続いている。報告書は、欧州連合加盟国27ヶ国水浴場2万1000ヶ所の水質を調査の結果をまとめたものである。このうち70%が海岸であり、残りが内陸部の水浴場であった。また、欧州委員会は、市民向けに水浴場の水質のレベルを示すシンボルを導入したことを公表した。
 欧州連合内における水浴場は、水浴水の水の管理に関する指令で定められた基準を遵守することが求められている。加盟国には、2008年3月までに指令を国内法に転換し、さらに2014年までに実行することが求められている。また、「ヨーロッパのための水情報システム(WISE)」によって、欧州市民は、水浴場における水質について情報を得ることができる。WISEはウェブ上で運営されており、市民はデータをダウンロードできる。さらに、市民は、オンラインマップ「Eye-on-Earth」を通じて、地域の水質について報告することができる。【欧州委員会環境総局】

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