欧州委員会、エコイノベーション行動計画を発表

【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2012.01.11 【情報源】EU／2011.12.15 発表

　欧州委員会は、欧州2020戦略の実行に向け、エコイノベーション行動計画（EcoAP）を公表した。これは、欧州委員会の2004年環境技術行動計画（ETAP）を発展させ、対象を環境技術から、より広い概念であるエコイノベーションへと拡大した新たな取組の一つである。欧州委員会によれば、エコイノベーションは、環境影響の抑制や資源効率の向上等により、持続可能な発展に向け前進するための新たな方法や技術を指す。
　新たに策定されたEcoAPの重点には、環境政策・環境規制を通じたエコイノベーションの推進、有望な革新的技術を市場に送り込むための実証プロジェクト支援、エコイノベーションを促進する新基準の策定、中小企業のための助成措置や支援サービス、国際協力の推進、新たなスキル開発や雇用創出等が挙げられる。対象として、需要と供給、研究と産業、政策と経済施策等の両側面の行動に取り組んでいる。今後は、ステークホルダー、官民両部門、欧州委員会の連携の下でEcoAPを実行し、中期財政見直しや技術と市場との間をつなぐ製品開発・実証事業へ新たに取り組む予定である。【欧州委員会】