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環境ニュース[海外]

国連環境計画、生態系アプローチにより水資源を管理するためのマニュアルを作成

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2012.03.28 【情報源】国連/2012.03.12 発表

 国連環境計画は、政策立案者や水管理者が、生態系アプローチを水資源管理に組み込めるようにするツールとして、新たなマニュアル3つを発表する。いずれも、生態系アプローチの重要性の認識とデータの不足を補い、生態系の劣化を止め再生へと促す政策の実施を支援することを目的としている。
1)「生態系管理:地域規模(ローカルスケール)での実施のコンセプト」
生態系の構造、機能、サービスについて流域の水管理者などの理解向上を図る目的で、世界14機関の専門家20人との協力により作成。
2)「小島嶼開発途上国(SIDS)の統合水資源管理
統合水資源管理(IWRM)は、社会、経済、環境の目標を達成できるよう、水の利用を開発、配分、監視するプロセスである。このマニュアルは、さまざまなケーススタディーや優良事例を挙げ、SIDSへのIWRMの適用方法を検討し、流域・沿岸域管理者に管理手法を提示する。
3)「包括的オプション評価」
大規模インフラプロジェクトに関わる政府職員などのための訓練マニュアル。プロジェクト実施にあたり、従来の技術的・経済的考慮と同レベルで、環境・社会的要因を考慮する。
 国連環境計画は、この3冊のほかに、水と生態系サービスに関する新たな報告書「Releasing the Pressure: Water Resource Efficiencies and Gains for Ecosystem Services」を公表した。これは、水資源管理者に対し、水を農作物生産性の面からみる短期的観点と、水が支える生態系サービスを考慮する長期的観点の両方を求めるもので、ストックホルム環境研究所が作成した。【国連環境計画

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