欧州委員会、第6回世界水フォーラムの閣僚宣言を支持

【水･土壌環境 その他(水･土壌環境)】 【掲載日】2012.03.29 【情報源】EU／2012.03.13 発表

　欧州委員会のポトチュニック環境担当委員は、第6回世界水フォーラムで発表された閣僚宣言に対し、欧州連合（EU）を代表して支持を表明した。この宣言は、安全な飲料水と衛生施設、食糧保障・エネルギー生産に利用可能な水資源、国内及び国際レベルでの水問題に対する協力と資金調達を主な目的としたもので、同委員は、この宣言が、今年行われるRio+20会議への重要なメッセージとなり、国内・国際的課題として水の問題に取り組む契機になるとしている。宣言には、統合的河川流域管理や、食糧・水・エネルギー部門に相互に関わる問題の考慮、国際開発協力政策を通じた水問題への取組みの重要性なども盛り込まれている。
　EUでも域内の水質向上と持続可能な水管理への取り組みを進めている。EUは、2050年までの経済・気候変動統合モデルを用いて、現状の問題点や今後の優先事項、2020年までの水政策の方向性を示す政策提言「欧州水資源保全計画」を年内にも策定する予定だが、この計画にも、閣僚宣言のメッセージと共通の要素が盛り込まれるという。【欧州委員会】