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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、自動車技術向上に伴いガソリンスタンドの給油時燃料蒸発ガス回収装置の段階的廃止を決定

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2012.05.25 【情報源】アメリカ/2012.05.10 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、ガソリンスタンドにおいて給油時に放散される有害なガソリン蒸気を回収する装置を段階的に廃止することを決定した。1994年以降、一定の大気質基準を満たさない地域のガソリンスタンドでは、このガソリン蒸気回収装置の設置が求められてきた。しかし、1998年に、自動車メーカーが大気浄化法に基づき搭載型燃料給油時蒸気回収(ORVR)装置の導入を始めると、ガソリンスタンドでの装置は次第に不要になった。2006年以降は、乗用車・小型トラックの全新車にORVR装置が搭載されている。給油時のガソリン蒸気放出は、地表オゾン(スモッグ)等の有害な大気汚染の原因となり、喘息など呼吸器症状を悪化させることもある。今回の決定は、企業への無用な負担を軽減しつつ公衆衛生・環境の保護を目指すオバマ政権の取組の一環。これは、EPAの規則案提示・意見公募(2011年7月)で寄せられた意見に対応した最終規則であり、官報での公表と同時に実施される。【アメリカ環境保護庁】

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